忙しい毎日を過ごしている中で、ストレスや疲労から「なんだか調子が悪い」と感じることはありませんか?
そんなとき、自律神経のバランスを整え、心と体をリフレッシュさせることが鍵になります。
日々簡単にできる植物の力を活用した「フィトセラピー(植物療法)」に「耳体操」を組み合わせて、自然で優しいセルフケアで自律神経のバランスを良好にして、心身の調子を整えましょう。
この記事では、自律神経についての基本的な知識と、フィトセラピー(植物療法)と耳体操による日々手軽にできるセルフケア方法をご紹介します。
リラックスして読み進めてください。
自律神経ってどんな役割があるの?
自律神経とは、私たちの体の中で無意識に働いて、臓器を動かしている神経のことです。心臓を動かしたり、呼吸を整えたり、胃腸を動かして消化を助けたり、汗を出したりなど、私たちが「考えなくても自然に」体の機能の調節をしています。
自律神経には大きく分けて2つの種類があります。
1. 交感神経
交感神経は、主に活動時、いわば「頑張るモード」を担当しています。仕事や運動をするとき、体を積極的に動かすためにこの神経が働きます。
血液や酸素を盛んに全身に届けて、しっかりと動ける状態を作ります。
2. 副交感神経
一方、副交感神経は「休むモード」を担当しています。ゆっくり休んでいるとき、食べたものを消化したり、体をリラックスさせる役割があります。この神経がしっかり働いていると、気持ちも穏やかになり、しっかりと眠れるので、疲れた体もスムーズに回復します。
この2つの神経がバランスよく働いていると、私たちの体と心は元気でいられます。 しかし、現代社会ではストレスや不規則な生活によって、交感神経だけが優位になるなど、副交感神経とのバランスが悪くなることが多いのです。
これが「自律神経の乱れ」と呼ばれる状態です。
自律神経の乱れから起こる不調
自律神経が乱れると、さまざまな不調が現れます。
・疲れが取れにくく、疲労がたまりやすい。
・眠りが浅い、またはなかなか眠れない
・イライラしやすい、心の余裕がない。
・消化不良や便秘といった胃腸障害
・生理が乱れる
などといった不調は、「なんとなく調子が悪い」というレベルから、日常生活に支障をきたすレベルまで様々です。
フィトセラピー(植物療法)とは?
フィトセラピーは、植物の力を使って心と体をケアする自然療法です。
「フィト(phyto)」はギリシャ語で「植物」という意味で、ハーブや精油(アロマエッセンシャルオイル)を活用して心身を癒す療法から野菜や果物といった植物性の食品の健康効果などを活用する療法まで植物を活用するさまざまなセラピーをフィトセラピー(植物療法)といいます。
植物には私たちの体を癒す自然の力が詰まっています。 例えば、ハーブティーを飲むとホッと落ち着いた気分になりますよね。フィトセラピーは、そんな植物の力を日常生活に取り入れて、心身のバランスを整える方法です。
耳体操で自律神経を整える
自律神経を整える手軽な方法として、「耳体操」が注目されています。 耳には多くのツボが集まっており、耳を刺激することで全身の血行が促進され、リラックス効果が得られます。
耳体操の方法
以下の簡単な手順を、1日に数回取り入れてください。
1. 耳を引っ張る
耳たぶをつまみ、軽く下に引っ張ります。その後、耳の上部を持ち、外側に軽く引っ張ります。これをそれぞれ5秒ずつ繰り返します。これにより、耳周りの血流が良くなり、自律神経が刺激されます。
2. 耳のパタパタ運動
耳を内側にパタッと折りたたみます。この動作を数回繰り返すことで凝り固まった耳周辺の筋肉をほぐします。
痛みを感じる場合は、既に凝りがある証拠です。
耳体操のポイント
・呼吸を整えながら行いましょう。 ゆっくりと深呼吸をすると、副交感神経がさらに働きやすくなります。
・痛みを感じない程度にやさしく行うのがコツです。
耳体操は、職場や家事の合間など、場所を選ばず簡単にできるのが魅力です。リラックス効果を実感しやすいので、ぜひ毎日の習慣にしてみてください。
そして、この時にフィトセラピーを組み合わせるとさらに効果が高まります。
耳体操&アロマセラピー
芳香浴
耳体操とアロマ芳香浴(香りの力)を組み合わせたるとさらに効果的。耳体操もアロマ芳香浴(香りの力)も自然の物を利用した自然療法です。
自然療法は1つで行うより、2つの物を組み合わせると1+1=2ではなくて、3とか4になるという相乗効果があるからです。
芳香浴に使う精油は、やはりリラックス効果が高いラベンダー、そして馴染みやすいオレンジなどいくつかをおすすめします。ラベンダーとオレンジがブレンドされた精油を使うのもおすすめ。眼精疲労や片頭痛予防などにも使えます。また朝や仕事の合間には、爽やかな香りと耳体操の相
乗効果で血行や活力を促すローズマリーとレモンのブレンド精油やリフレッシュ作用が高いペパーミントもおすすめです。
*ラベンダー:リラックス効果の高く、不安やストレスを和らげ、安眠を促す
*オレンジスイート:ストレスを軽減し、気分を明るくする香り。
*ペパーミント:リフレッシュ作用、さわやかに疲れをとる香り。
*ローズマリー:血行を促進し、集中力を高める効果があります。疲れた時の活力を取り戻す助けになります。
*レモン:朝や活動時などのリフレッシュ。すっきりさわやかに。
ハーブティーでリラックスの相乗効果
耳体操とともに、または日常の中でハーブティーを取り入れることもおすすめです。ハーブティーは全体に共通して、抗酸化作用やデトックス作
用があり、またカフェインレスでもあるので、交感神経が優位になりやすい現代社会においては、必須のセルフケアアイテムになると私は思って
おります。体の土台を整えるためにも、ハーブティーの継続活用をおすすめします。
ハーブティーは、手軽に植物の力を取り入れられる方法のひとつで、心と体をほっと癒す時間を作るのに最適です。
・ジャーマンカモミール:リラックス効果があり、不眠やストレス解消に効果的。胃腸ケアにも優れた万能ハーブです。
・レモンバーム:ストレスや不安を軽減するハーブ。ホッと一息のティータイムに。
・ローズヒップ:疲労回復や美肌効果も期待できるハーブティー。 ビタミンC補給。
・ペパーミント: 爽やかな香りが特徴で、気分をリフレッシュさせます。
・レモンバーベナ:食後のリラックスタイムに消化を促進する。安眠に。
他にもたくさんのハーブティーがありますので、ご自身のお好みでブレンドやアレンジで楽しく、心地よくお飲みください。
ハーブティーの知識をつけることはフィトセラピー(植物療法)の基本ともいえるので、おすすめです。
初めてハーブを学ぶ方
健康に生かして美味しくハーブティー飲みたい方のための基礎講座
朝、昼、夜の耳体操とフィトセラピー(植物療法)のご提案
朝、昼、夜、耳体操とフィトセラピーのルーティン化で、ご自身の変化を感じてみてはいかがでしょうか?
・朝のルーティン
朝起きたら、耳体操をしながらローズマリーとレモンの方法浴。耳をほぐすことで目覚めがスムーズになり、ローズマリーの香りで、脳が活性化されます。
嗅覚刺激は、脳細胞を活性化するとても優れた方法ですので、これを朝に行うことで、一日のスタートをスムーズにします。
・昼のリフレッシュ
お昼休憩には、カモミールティーやペパーミントなど、お好みのハーブティーを飲みながら耳体操を行うのがおすすめです。午後に向けて心と体をリセットし、リラックスした状態で作業に戻れます。
・夜のリラックスタイム
寝る前には、ラベンダーとオレンジの香りを楽しみながら耳体操を行いましょう。香りと耳への優しい刺激が副交感神経を優位にし、深い眠りへ誘います。
フィトセラピー(植物療法)を日常生活に取り入れるポイント
1.無理なく続ける
耳体操やフィトセラピー(植物療法)は、特別な準備が必要ない方法ばかりです。日常の中で気軽に取り入れられるタイミングを見つけてみましょう。
一日のうちで、朝昼夜の3回はむつかしくても、どこかの時点で無理なく取り入れることでも、優秀なセルフケアになります。
2.自分に合った方法を見つける
ハーブや精油の香りには好みがあります。自分が心地よく感じるものを選ぶことが、続けるための大きなコツです。そしてその好みは、変わっていくこともありますので、その都度変化をつけてもいいでしょう。
3.リラックスを意識する
耳体操やフィトセラピー(植物療法)を行うときは、深呼吸を忘れずに。体が緩み、リラックス効果が高まります。
フィトセラピーの安全な楽しみ方
1.品質の良い製品を選ぶ
ハーブや精油は信頼できるメーカーのものを選ぶと安心です。
2.継続することが大切
一度にたくさん取り入れる必要はありません。
3.注意事項を守って安全に使用
特に精油は、植物の揮発性の分子だけを抽出した高濃度成分ですので、
原液を肌に直接つけない(肌には必ず希釈して使用する)飲用は禁忌などの注意事項を守って使いましょう。
まとめ
自律神経の乱れを整えるには、耳体操とフィトセラピー(植物療法)を組み合わせたケアがおすすめです。耳をほぐして血流を良くし、副交感神経を活性化させる耳体操は、簡単に始められるセルフケア方法です。また、フィトセラピー(植物療法)で植物の力を取り入れることで、心と体を自然な形で癒すことができます。
忙しい毎日の中で、リラックスした時間を持つことで、心も体も軽やかになります。 ぜひ耳体操とフィトセラピー(植物療法)を日々の生活に取り入れて、バランスが崩れやすい自律神経を整えるセルフケアを行いましょう。
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