ハンドケアを科学する

ソフィアフィトセラピーカレッジでは、医学的エビデンス(根拠)を示すための研究活動を行う部署として、「メディカル部」を立ち上げました。

西九州大学 小浦誠吾教授、昭和大学 佐々木晶子講師、桜美林大学 山口創教授、梅田病院 生澤由美子看護師らが、(一社)日本フィトセラピー協会と(一社)日本ハンドケア協会認定ハンドケアセラピスト及びハンドケアマイスターの手技を用いて、それぞれに認知症予防、抗がん剤による副作用の改善、看取りや看護現場での有効性等々に対しての研究をスタートしています。

佐々木 晶子

佐々木 晶子

昭和大学医学部薬理学講座医科薬理学部門 講師
公益社団法人 日本薬理学会学術評議員
医学博士(Ph.D.)

ハンドケアによって痛みが和らぐことは以前から言われていましたが、その科学的根拠は解明されていません。ハンドケアを医療に役立てるためには、どのような機序で効果が出るか証明することが必要です。私は現在、大学の研究室でシャーレの中の傷ついた神経細胞が優しい刺激によって再生するという実験をしています。ハンドケアが広く医療現場で活用できるように日々研究をすすめています。

小浦 誠吾

小浦 誠吾

西九州大学リハビリテーション学部長
JHTA 日本園芸療法学会 専門認定登録園芸療法士
学術博士(Ph.D.)

最近の認知症を予防する生活の考え方は、①睡眠②運動③食事④コミュニケーションに集約されます。④コミュニケーションは、漠然としていて難しいように感じられますが、それ次第で①~③の習慣が継続できるかどうかが決まります。真のコミュニケーションを構築したうえで始めるソフィアフィトセラピーカレッジのハンドケアは、自然な形で全ての認知症予防技術や考え方の基本となると考えています。

山口 創

山口 創

桜美林大学リベラルアーツ学群 教授
博士(人間科学)
臨床発達心理士

“触れること”の癒し効果について、生理学や心理学のアプローチを用いて研究しています。親子だけではく、医療場面や介護、療育など、さまざまな人間関係の側面から、特に幸せホルモン・オキシトシンの機能について追求しています。ハンドケアは、相手にゆったりと触れながらコミュニケーションすることで、身体面だけではなく、同時に心理面も癒す、誰にでも手軽にできる効果的な手技です。

生澤 由美子

生澤 由美子

医療法人財団梅田病院 看護師
日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師
日本糖尿病療養指導士

ハンドケアは患者様の心に寄り添うことのできる技術です。私の経験では、認知症で高齢者の入院患者様にハンドケアを行うことで、患者様の睡眠改善、前向きな姿勢をみることができました。ハンドケアは私の強みです。これからも患者様の不安を少しでも軽減できればと思います。

佐佐木 景子

佐佐木 景子

西九州大学客員教授
人間総合科学大学 非常勤講師
ソフィアフィトセラピーカレッジ主任講師

これまで心身への効果を経験的に実感していたハンドケアですが、近年その効果が科学的に検証されるようになりました。実験で根拠のあるデータを集めることにより、介護、看護、教育などより多くの現場でハンドケアを活用していただけるようになるのではないかと期待しています。

池田 明子

池田 明子

臨床検査技師
西九州大学客員教授
ソフィアフィトセラピーカレッジ校長

ハンドケアが生活のあらゆる場面に役立つことは古くから経験的にわかっていますが、経験値を科学的データで示すことは、近年大変に重要です。本部会では、超高齢化社会、医療費増大など、難題が山積する我が国において、特に医療や介護の現場でのハンドケア普及につながるような研究活動をしていきたいと考えております。

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