寒暖差の大きな時期は、自律神経が乱れがちになります。体のめぐりが悪くなり、冷えやむくみにも要注意。そんな時は、意識してフィト=植物の力を借りましょう。今回は植物の恵みを余すところなく取り入れる食事に注目。特にフィト=植物の力を丸ごと煮込んで食べられる「スープ」は超おすすめのメニューです。残農薬などの心配のないものであれば皮ごと調理してもよし!ですね。
今は美味しい玉ねぎやキャベツなどが、たくさん出回っていますね。相性のよいスパイスやハーブも取り入れて、香り高く仕上げましょう。
温かいスープでからだを内側から温めれば、血行を促し、代謝をあげて、余分な水分や溜まった疲労物質、さらには添加物などの毒素も排出してくれます。なので、冷えやむくみなど、さまざまな不調の改善につながります。v
『野菜のビタミンって熱に弱いから加熱調理すると栄養が失われるんじゃないの?』
という声も聞こえてきそうですね。
たしかに、そういう理由で野菜は生食が推奨されていたこともあります。
しかし、野菜に含まれるビタミンは、ポリフェノールや含硫化合物など、
さまざまな抗酸化成分と共存しているため、家庭での加熱調理の熱では完全には破壊されません。
それに野菜の細胞には硬い壁(細胞壁)があるため、加熱することでやわらかくなり、細胞内にある野菜の有効成分=フィトケミカルが溶け出しやすくなります。
つまり加熱しても大丈夫で、さらにフィトケミカルを取り入れやすくなるんです。
だから野菜の栄養をたっぷり摂るには、スープがおすすめですし、ちょっと手を加えてお米を入れ、リゾットにしてもいいですね♪
そして最も大切にしたいのは、食べて健康になる時(=自然治癒力が働く時)の「美味しい」という感覚。どんなに良い効果のあると言われる食材でも、美味しくないのをガマンして食べたのでは、自然治癒力の働きが今一つになるので無意味になってしまいます。
また、キッチンで美味しい野菜といい香りのハーブをコトコト煮込んでいる時、鍋の中を眺めているだけでも幸せな気持ちになりそうなので、五感を通じて身も心も整っていきます。