このコラムを書いたのは…
ハンドケアインストラクターの高田です!
皆さん、こんにちは。ハンドケアインストラクターの高田と申します。
私は大阪で、(一社)日本フィトセラピー協会・(一社)日本ハンドケア協会の認定教室 Penseesを、同じくハンドケアインストラクターの中尾和子さんと共に運営しています。
ハンドケアセラピストとして10年近く活動をしていると、たくさんの方の手に触れその数だけエピソードがあります。
初対面の方とパーソナルスペースで手に触れ、お話するというハンドケア。はじめの頃は何をお話すれば良いのかドキドキしていたのですが、そんな心配はあっという間に吹き飛び、手に触れさせていただいた瞬間から私とお相手の世界ができてしまうのです。
お喋りが嬉しくて向かい合った途端、一生懸命お話してくださる方には聞き役に徹し、少し距離を置かれてる方にはゆるやかにお話を進め、そっと目を閉じられる方には静かにハンドケアを…
三者三様ですが終わった時には皆さん、気持ちよかったです。ありがとう。と声に出して下さいます。
その言葉を聞くと私の心もじわじわと温まり、こちらこそとお礼を伝えます。
ハンドケア"触れること"は両者にオキシトシンが分泌されると言われてますが、これは身をもって何度も体験していることです。
以前、高齢者施設にボランティアに伺った時のことをご紹介します。
私が担当させていただいたのは初対面の車椅子の上品なおばあさま。いつも通りハンドケアを始めようとすると、にこにこと私の手に手を重ねられこられました。そっと手を重ね返すとまた、私の手を包み込んでこられました。
そんな事を繰り返していると、いつも通りのハンドケアも会話もできず、終始手と手を合わせ触れるだけになってしまったのですが、それでもとても嬉しそうに喜ばれてるお顔を見ると、これで良かった、触れるだけで心が伝わった!と思いました。そしてその方の手から私もとても優しい気持ちを受け取りました。
この経験はずっと忘れることができず心に残っている、ちょっと不思議なハンドケアエピソードです。
みなさんは、隣にいる方の手に触れたことがありますか?
もし、機会があればそっと触れてみてください。
ハンドケアにご興味を持っていただければ幸いです。
私のエピソードをお読みいただき、ありがとうございました。