このコラムを書いたのは…
ハンドケアインストラクターの中尾和子です!
皆さん、こんにちは。ハンドケアインストラクターの中尾和子です。
私は大阪で、(一社)日本フィトセラピー協会・(一社)日本ハンドケア協会の認定教室 Penseesを、同じくハンドケアインストラクターの高田さんと共に運営しています。
ハンドケアと出会ったのが2014年。そこからたくさんの方にハンドケアをさせていただく機会、お伝えする機会がありました。
そこで、ハンドケアインストラクターだからこその、私にとっての特別なエピソードをコラムにしました。ぜひ最後までお読みください。
看護師さんとの偶然の出会い
あるハンドケアセラピスト認定講座の受講生の中に、ひとりの看護師さんがおられました。看護師さんがハンドケアを学びにいらっしゃることは、さほど珍しくありません。
しかし講座が始まる前、何げなく話していた会話の中で、その看護師さんは、なんと亡くなった私の父が入院していた病院に勤めていらっしゃることがわかりました。
最期は、緩和病棟で過ごした私の父。なんと、その看護師さんも緩和病棟にお勤めであることがわかりました。
父の担当の看護師さんではなかったものの、入院中のエピソードを話すと、父のことを覚えていてくださいました。
看護師さんは偶然の出会いを喜んでくださる一方で、緩和病棟は病気が治って退院する患者さんが少ない場所であること、患者さんが逝去された後にご家族と会って話をしたり、コミュニケーションをとる機会が少ない場所であることを教えてくださいました。
私が看護チームの皆さんへのお礼を伝えると、「他のナースたちにも伝えておきます!」と、たいへん喜んでくださいました。
その看護師さんは、緩和病棟に入院する患者さんが、不安になってしまった時や、眠れない夜のために、そして日々の介護や看護に疲れているご家族さまのために、ハンドケアを学びに来てくださいました。
私がハンドケアを教える、ハンドケアインストラクターでなければこの再会はなかったでしょう。
こうして私が看護師さんへお礼を言えたのは、偶然にもその看護師さんがハンドケアセラピスト認定講座を受講してくださったからこそ、そしてなにより、ハンドケアがあったからこそです。