心がほどけるハンドケアマッサージ~エピソード1~

このコラムを書いたのは…

池田 明子(ソフィアフィトセラピーカレッジ校長)です!

ハンドケアセラピスト認定講座を開講したのは、2012年4月のことでした。

第1回目からうれしいことに、満席になり、受けてくださった方の口コミだけで、数年間は、ご受講いただくまでに3か月待ちという大人気の講座になりました。当時、タッチ飢餓といわれる社会のなかで、手軽に触れ合えるハンドケアが受け入れられたのです。

そして日本にハンドケアの小さなブームが起こり、化粧品会社や製薬会社がこぞってハンドクリームを新発売し、私はコーワ製薬さんが新発売したハンドクリームのCMにご協力させていただきました。

しかしその後は、人気講座にありがちな同様講座があちこちで始まり、受講生数は徐々に落ち着いていきましたが、それでも一般社団法人日本フィトセラピー協会認定のハンドケアの技術は、多くの方に認められて、今日を至っています。


例えば、大学や病院、介護施設などとの連携で認知症予防や抗がん剤の副作用による手のしびれ軽減といった研究を長年行っているので、信頼感を求めてご受講くださる方は多く、コロナ禍前までは、20名前後のクラスを月に2-3回開講していました。(コロナ禍以降は1クラス10人程度)。

そして現在までのご受講生の数は、16,000人ほどになりました。


またハンドケアインストラクターの養成を行い、厳しいトレーニングの末に講師として認定教室を開講する方もおられ、教室の数は広がっています。

このように多くの皆様に愛されるハンドケアの魅力は、やはり「手」というカラダの部位の特殊性だと思います。

手には特別な癒し効果があるということは、ハンドケアセラピスト認定講座を終えた時の皆様の笑顔が物語ってくれています。

なぜなら、ほかのどの講座よりも皆様の笑顔が、慈愛に満ち、まるで心がほどけているような感じだからです。

実際に手はカラダのどの部分よりも、その面積に比べて脳への影響が大きい!という医学的な事実があります。

しかし、それだけでは説明がつかないハンドケアの不思議な癒し効果があって、私達は無意識にそれを受け取っているのでしょう。しかもその癒し効果は、ハンドケアを受ける側、施す側の両方に起こるのも不思議です。


ところで、私どもの学校では、長年にわたり受講生さんたちと一緒に高齢者施設、知的障がい者施設にハンドマッサージのボランティア施術にいっております。

コロナ禍ではストップしましたが、現在はほぼ以前の状況に戻っています。 高齢者の認知機能低下予防や障がいによる運動機能低下予防、そして日常のストレス緩和にも役立つハンドケアをこれからも多くの皆様にお伝えしていきたいと思います。

2012年の開講以来、さまざまなエピソードが生まれてきたハンドケアですが、 それぞれのエピソードをつづった記事を、ハンドケアインストラクターの講師と私とでリレーのようにコラムを書こう!ということになりました。まずトップバッターは私でした。

これからハンドケア講師とのコラムリレーが始まりますので、どうぞ皆様、お読みになってください。そして、ひと時の心の癒しにしていただけると幸いです。ありがとうございました。

ページのトップに戻る