佐々木 晶子

佐々木 晶子

Akiko Sasaki

  • 昭和大学医学部薬理学講座医科薬理学部門講師
  • 博士(医学)
  • (一社)日本フィトセラピー協会認定 ハンドケアインストラクター
  • (一社)日本フィトセラピー協会認定 フィトセラピーインストラクター

大学在学中は無機化学を専攻。中学校・高等学校の理科教員免許取得後、昭和大学医学部脳神経外科研究室に勤務。臨床症例の病理診断や遺伝子治療の基礎研究に携わる。2000年から乳腺外科研究室と共同研究を始める。病院に訪れる乳がん患者様が抗がん剤副作用により生活に不便を感じていることを知り、副作用改善のための研究を始める。2017年、ソフィアフィトセラピーカレッジでハンドケアを学び、抗がん剤による副作用である「手指のしびれ改善」の共同研究を池田明子先生と始める。現在、昭和大学医学部薬理学講座でしびれ改善のためのエビデンスを確立するため、細胞培養を用いた基礎実験と臨床研究をおこなっている。

講師メッセージ

医学の基礎研究とハンドケア

研究者として、がん治療の基礎研究を約30年おこなってきました。日々、猛烈なスピードで研究は進歩していますが、その一方で治療を受ける患者さんの気持ちが追いついていないのではないか、と思うことが時々ありました。共同研究をおこなっている乳腺外科の医師から「抗がん剤の副作用で手指のしびれを訴え、途中で治療を放棄する症例もある」というお話を聞いて、その疑問が確信に変わりました。

近代医学は治療を第一に考えるあまり、患者さんの心に寄り添うことに消極的になっていて、副作用に苦しみ日常生活が思うように過ごせない患者さんの気持ちが取り残されていることを感じたのです。そこで、患者さんの心に寄り添いながら、手指のしびれを改善する方法であるソフィアのハンドケアを医療に応用しようと考えました。

池田明子先生と共同研究を重ね、2019年度文部科学省科研費 基盤研究(C)に採択されたことで、文部省から正式にハンドケアの研究が認められました。その後、第57回日本癌治療学会で発表した演題が「優秀演題賞」を受賞する栄誉に恵まれ、現在もハンドケアによってしびれが改善するメカニズムを解明する研究と、昭和大学病院乳腺外科の外来で患者様にハンドケアをおこないながら臨床研究も進めています。

現在の主流である西洋医学は手術や薬によって悪い部分を直接治療します。それに対してフィトセラピーは、植物が持つ成分を身体に取り入れて自律神経や内分泌系および免疫系のバランスを保ちながら健康を維持する考え方です。何が原因で不調になっているのかを普段の日常生活を見つめ直し、植物の力を借りながら自分の置かれた環境を整えて心身の健やかさを保つのです。

私は、植物に支えられながら健やかに暮らす植物療法(フィトセラピー)の素晴らしさに気付き、自分自身の体調や心と向き合いながらハーブやアロマセラピーを自分の生活に積極的に取り入れ、植物のちからによって穏やかに過ごすことを心掛けています。

ハンドケアに象徴される優しく温かく人々の心に寄り添っていくこと。そして植物が持つ力の素晴らしさを活用しながら日々を健やかに過ごすこと。この癒しや喜びをソフィアに集まる皆さんにお伝えすることが私の役目だと感じています。

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