暮らしに、もっと、
植物のチカラを。
「森の中を歩いていたら、気持ちが軽くなった」
「ハーブティーを飲むと胃腸の調子が良くなる」
「お風呂で使うアロマオイルの香りが好き」
人間はさまざまな形で植物を利用し、日々の暮らしに役立ててきました。
食物としてはもちろん、衣服や住まいの材料、 彩りを愛でるアート、そして、病気やケガを治す医療など、世界各地で多様な活用方法が生み出され、今日に至っています。
フィト(Phyto)は、植物全般を指す言葉で古代ギリシャ語を語源としています。
セラピーの語源とされるセラピア(Therapeia)は、「治療」「療法」「奉仕」などの意味があります。このふたつの言葉の複合語が「フィトセラピー=植物療法」です。
「フィトセラピー」は単なる植物活用法にとどまりません。
日々の暮らし方や人とのつながり方、といったその人の生き方そのものに大きなヒントをもたらす可能性があります。
フィトセラピー:
6つのカテゴリー
広範囲なフィトセラピーですが、主にハーブ療法やアロマセラピーをはじめとした、6つのカテゴリーによる植物療法として体系づけられています。
知ってるつもりだった
植物の意外な特長
植物は動物のように移動できないことから、太陽光線や虫や細菌などの害に対抗する成分を自らの内に作りだしました。これをフィトケミカル(植物化学成分)といい、その働きが科学的にも裏付けられてきています。フィトケミカルには主として以下のような働きがあります。
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自然治癒力をサポートする
私たちは生まれながらに自分のカラダを健康に保つ能力を持っています。ストレス社会に生きる私たちは時としてこの能力が十分に発揮できずココロとカラダに不調和をきたします。そのような時に、植物はその能力を十分に発揮されるように手助けをしてくれます。あくまでも自然治癒力が主役で植物がそれをサポートする脇役です。
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抗酸化力
私たちは食事をして得た栄養素と呼吸で得た酸素を使い、生きるためのエネルギーを作りだしています。私たちにとって酸素はなくてはならないものですが、過剰な酸素が活性酸素となり、細胞をキズつけ老化を促進させることがわかっています。フィトケミカル(植物化学成分)には抗酸化力があるため、活性酸素の害を抑えて抗老化=アンチエイジングの働きをします。
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解毒力(デトックス)
私たちのカラダは放っておけば老廃物がたまってしまいます。口にする食品添加物から環境ホルモンなどの有害物質も取り込まれる心配があります。植物にはそのような老廃物の排出を助ける働きがあります。
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多成分
1つの植物には何百、何千、何万といわれるフィトケミカルが含まれているため、多成分による相乗効果があり、バランスを調整しながら働きかけるため、カラダへ穏やかに作用します。たとえば胃健のハーブでも胃酸過多、過少の両方に使えるのが特徴的です。