Sophia Phyto-therapy CollegeSophia Phyto-therapy College

植物のある暮らし。
アロマ、ハーブなどのグッズや、プランツ、食、ガーデングッズなど、
フィトセラピー・植物のちからの具体的な利用方法などを紹介していきます。

  • #040 2019.8.15
  • ウイリアム・モリス 〜芸術と生活、そして自然の融合〜
  • 「ウイリアム・モリス」は、植物好き・インテリア好きな方ならご存知でしょう。英国のヴィクトリア末期に生まれた芸術家、モダンデザインの父とも呼ばれ、ボタニカル柄のテキスタイルや壁紙などが有名ですね。

    「生活と芸術の統一」をスピリットとし、自然をモチーフにしたデザイン制作を手掛け、今なおその作品の魅力は色褪せることなく、世界中にファンがいます。モリスの名前は知らなくても、このデザインには見覚えがある方もいるかもしれませんね。英国のブルジョア家庭に生まれ育ったモリスは幼い頃から自然と親み、そうした幼少時の記憶や体験が、作風に生かされたのでしょう。

    生活、住まいに芸術を融合させる。
    芸術とは幅広いもので、モリスが語ったそれはArtのことだったようですが、音楽、文芸、絵画、彫刻、演劇、映画…
    暮らしや人生を豊かにしてくれる芸術を住まいに取り入れたいと思うのは彼ばかりではないですよね。日本にだって昔から、同じ思想がありました。襖絵、屏風絵、欄間。床の間には掛け軸。そしてやはりモチーフには自然が用いられることが多いです。

    生活、住まいと、植物の融合。
    これも全世界共通の思想で、それは人類共通の思想と言えそう。モリスのテキスタイルや壁紙は、芸術および自然をともに生活に取り入れたもの。だから全世界で愛されるのかもしれません。

    ロンドン郊外には、かつてモリス夫妻が建てて暮らした家があり、ナショナル・トラストによって管理され内部や庭園は見学できます。庭園も美しく、いつか行ってみたい場所のひとつです。

    The national trusu.uk
    https://www.nationaltrust.org.uk/red-house
  • #039 2019.8.8
  • あの食べ物が原因?! 花粉症とも関係する口腔アレルギー
  • 特定のくだものや野菜を食べると唇や口の中がヒリヒリして痒くなったり、ノドがイガイガしたりする「口腔アレルギー症候群」。
    これは、花粉症の人に多いようです。その理由とは…?

    この前まで大好きでよく食べていた○○で、突然かぶれて食べられなくなっちゃった…!という経験をしたことがある人はいませんか?
    生の果物や野菜のなかには、ある特定の花粉のアレルゲンと構造がよく似たものがあります。
    そのため、特定の果物や野菜を食べると、「花粉がはいってきた!」と体が勘違いして、すでに体内で作られている抗体と反応してしまい、アレルギー症状を起こすようです。

    口腔アレルギーは、口やノドのまわりに症状が現れますが、まれに鼻や目などの粘膜の炎症、腹痛や下痢、じんましんなどを引き起こすことも。
    もっと重症化すると、血圧低下や呼吸困難などの症状を引き起こす、アナフラキシーショックを発症する場合もあるそうです。
    花粉症を自覚している人は、知っておいた方がよいですね!
    ただし、果物や野菜は熱や消化酵素に比較的弱いものが多く、口やノドに悪さをしても、胃や小腸で分解され、加熱調理された果物・野菜では発症しないこともあるようです。
    おもな花粉と食物の関係は次のとおりですが、これらの花粉症を持つすべての人が、該当する食物に反応するとは限りません。

    ○スギ・ヒノキ・・・トマト
    ○シラカンバ・・・リンゴ、モモ、ナシ、スモモ、アンズ、サクランボ、イチゴ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナッツ、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、キウイ、オレンジ、メロン、ライチ、マスタードなど
    ○オオアワガエリ・カモガヤ・・・メロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、タマネギ、オレンジ、セロリ、キウイ、米、小麦など
    ○ブタクサ・・・スイカ、メロン、ズッキーニ、キュウリ、バナナなど
    ○ヨモギ・・・ニンジン、セロリ、レタス、ピーナッツ、クリ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ(ハシバミ)、ヒマワリの種、ジャガイモ、トマト、キウイ、香辛料(マスタード・コリアンダー・クミン)
  • #038 2019.8.1
  • 夏本番!暑さをやわらげる“涼”を呼ぶアロマ
  • こんにちは。フィトセラピスト藤原ゆみです。
    少し長めの梅雨が明け、いよいよ本格的な夏がやってきましたね!
    今回は蒸し暑い夏を心地よく過ごすためのフィトセラピー、涼を呼ぶアロマの活用をご紹介します。
    心とからだの夏バテ予防に!ぜひ、日々の暮らしにお役立てください。

    “涼”を呼ぶアロマといえば、やっぱり“ペパーミント”

    清涼感のある爽やかで涼やかな香りは、一瞬で心地よい涼風をもたらしてくれます。
    精油ビンのふたを開けて香りをかぐだけでもよいのですが、アロマスプレーを作っておけばシュッとひと吹きするだけで、家中どこでも爽やかな香りを楽しめます。

    ~涼やかアロマスプレーのレシピ~
    スプレー容器(30ml)に無水エタノール(5ml)を入れ、精油(ペパーミント6滴)を滴下します。さらに精製水(25ml)で薄めたら完成。よく振ってからスプレーしましょう。

    *玄関先に
    暑い外から帰ってきたら、まずクールダウン。気持ちのリセットにも。

    *お風呂の床や洗面台、キッチンのシンクなど、水回りに
    夏の水回りは、においが気になりやすい場所。ペパーミントは抗菌、抗真菌作用があるので、スプレーしておけば水回りの気になるにおいも抑えてくれます。

    *熱帯夜の寝室に
    ペパーミントの爽やかな香りはリフレッシュ向きと言われますが、蒸し暑く寝苦しい夜には安眠に導いてくれます。ただし眠る直前には香りが強すぎないように、ほんのり香りを漂わせるぐらいにしましょう。


    ペパーミント精油の活用法をもう一つ。
    冷たいおしぼりを作って冷蔵庫に入れておくと、帰宅後に汗を拭ってさっぱりできる“ひんやりおしぼり”が楽しめます!
    ペパーミントの清涼感が香りや触感でも感じられ、お肌も心もスッキリします。
    自分や家族のさっぱりケア、来客のおもてなしにも喜ばれるアイテムです。

    〜ペパーミントのヒンヤリおしぼり〜
    洗面器(ボウルなど)にペパーミント精油を1,2滴落とし、水を張ります。タオルを浸して絞ったらビニール袋に入れて冷蔵庫で冷やしておきます。

    フィトセラピーは手軽に出来て暮らしに役立てられます。
    植物のチカラで暑い夏も元気に心地よく過ごしたいですね。
  • #037 2019.7.25
  • 石油から植物へ。子どもの未来のために
  • 世界中で推進されている「脱プラスチック」の気流。
    その代替品としていま、さまざまな植物由来の素材が多くのものに利活用されています。

    海岸に打ち上げられた死んだクジラの胃から出てきた、大量のプラスチックごみ。
    釣り糸に絡まって身動きがとれずに死んだアザラシやイルカ。
    彼らの悲惨な姿を見るたび、どんなに苦しかっただろうかと悲しくてなりません。
    一方で、その原因を作っているのはまぎれもない私たち人間です。
    日々消費するペットボトル入りの水やお茶、歯ブラシ、化粧水のボトル。
    便利だから、安いからという理由で暮らしの中にはさまざまなプラスチック製品が存在しています。
    なんと、市販されているスクラブ洗顔料のスクラブも、マイクロプラスチックビーズという合成の非水溶性プラスチック粒子だそうです。
    顔を洗ったらあのプチプチは泡と一緒に下水に流れていきます。
    水に溶けない小さなプチプチは、一体どこへ行ってしまうのでしょう?
    さすがにここ数年で、こうした「自然界に還すことのできない物質」の使用を禁止する動きが世界中で行われています。
    そしてプラスチックに代わる素材として使用されているのが、さまざまな植物たち。
    紙製のストロー、紙挟み用クリップ、食品販売用のお皿。
    最近では大手コーヒーチェーンが全店でプラ製ストローの使用撤廃を宣言しています。
    ストローって他のプラ製品と違い、リサイクルされていないらしいですね。
    また、日本にはトウモロコシから作られるコーンスターチを原料とするバイオプラスチックを製造販売する会社や、国内に自生する竹を原料にした新素材を開発した会社などもあります。
    こうした素材による製品は、有害物質を含まず、完全に生分解できます。
    なんでも、竹の新素材で子供用の食器を商品化したのは、自らも子育てをしている男性だそうです。
    「何気ない日常の中でも、親子で共に安心して使える食器で食卓を囲むことで、食事の時間にさらに笑顔が増え、愛が生まれる」と。
    「便利で快適」は人の叡智によってもたらされたもの。
    しかし、それによる弊害を取り除く知恵も私たちは持っている。
    自分にできることから始めてみませんか?できるだけゴミを出さない暮らし。
    些細なことでも積もり積もれば大きな力が働くかもしれません。
    いつも癒しをくれる植物たちが私たちの未来を変える救世主になってくれる日のために。
  • #036 2019.7.18
  • ジメジメは身近なものでスッキリと
  • 雨は植物にとっても動物にとっても大切なものですが、生活空間の湿気はユウウツですね。
    カビやニオイの原因になりますし、体調不良を感じたりもするもの。
    この季節の湿気対策、皆さんはどうしていますか?

    お部屋の除湿ではまずはエアコンですね。
    雨続きで片付かない洗濯物の部屋干しも兼ねて、エアコンをドライにしておけば一安心。
    湿気対策は空気の流れを停滞させないことが大事ですから、換気扇のある場所はこの時季つけっぱなしにしておきたいもの。
    エアコンも換気扇もない場所では、使い捨ての湿気取りが活躍してくれますね。
    市販のものもよいですが、湿気取りは家にあるものを使って手軽に作ることもできます。

    準備するものは、重曹と好きな精油の2つだけ。
    ビンやお皿などに重曹を入れて、精油を1滴たらせば自家製湿気取りの完成です。
    重曹が空気と触れやすいように密閉せずにおきますが、うっかり容器をひっくり返して中身を散らかさないためには、通気性の良いガーゼなどで覆うと良いでしょう。
    時々様子をみて、じっとりしてきたら交換ドキ。お掃除などに再利用して、新しいものと交換しましょう。

    「炭」も除湿剤として利用できます。
    炭の利点は、くたびれてきたらお日様に当てて乾燥させ、繰り返し使えること。
    消臭効果も期待できます。

    また、お線香を使うという手もあります。
    ただし火を使うので、取り扱いには注意して、目の届く場所で使用します。
    火は燃えるとき、周囲の空気(酸素)を取り込みます。
    だからといって1本のお線香だけでは除湿効果が期待できるほどではないでしょう。
    お線香の場合、除湿よりも、お線香に含まれている白檀や沈香などの成分が空気中に拡散することで殺菌作用が働いて、カビやニオイ対策になります。
    ジメッとした室内にお線香の煙と爽やかな香りが漂うと、気分的にもスッキリします。
    梅雨の時期の鬱陶しさに負けないためには、むしろこの「気分的」というところが大切といえます。
    火の取り扱いに気をつけて、試してみてくださいね。お線香には癒しとお浄め効果も♪
  • #035 2019.7.11
  • 冷えに負けない体をつくる、夏のケアとは?
  • こんにちは!フィトセラピストの野口花琉実です。今年はまだ梅雨が続いていますね。
    猛暑は歓迎しないですが、カラッと晴れた青空が恋しい今日この頃です。

    さて、これから夏にかけて健康管理上、重要なことがあります。
    それは、湯船に浸かる入浴をすること。暑い夏には面倒になり、
    ついついシャワーで済ませてしまいがちですが、実はそんな夏の生活習慣こそが、
    秋〜冬の身体の冷えに関係してくるのです。

    屋外に出れば暑くても、冷房の効いた建物の中の温度は想像以上に冷えています。
    冷房の中で長時間過ごすことで、体の芯に冷えがたまってくるのです。
    また、この時季はどうしても冷たい飲み物や食べ物が多くなるので、
    気がつかないうちに『かくれ冷え性体質』になっていることがあります。
    そんな状態のまま夏を過ごしてしまうことで、冷え性の体を夏から作ることになるのです。

    そこで、大切になってくるのが体の深部を温める「入浴」です。
    バスタブに温かいお湯をためて体を浸しましょう。
    このとき、好きな香りのエッセンシャルオイルを使った「アロマバス」にするのがオススメです。
    至福のバスタイムを楽しむポイントは、浴室の換気扇を止めて、精油5滴をバスタブに垂らし、
    手でよくかき混ぜて拡散させること。
    これでいつもの浴室がよい香りに包まれた素敵空間に早変わり。
    温かいお湯にゆっくりと浸かりながら、いつも頑張っている足や腕にやさしく触れていきましょう。
    アロマバスにおすすめのエッセンシャルオイルは次のようなものがあります。

    ○ゼラニウム……可憐な花が咲く草原のログハウスのお風呂にいる感じ
    ○イランイラン……バリ島の素敵なコテージでエステを受けている感じ
    ○ラベンダー……今日あった色々なことを洗い流してくれるような清涼感

    暑い夏こそ体のケアはいつも以上に必要な時期です。
    香りの心理効果を取り入れながら素敵なバスタイムを楽しんで、冬まで続く健やかなカラダを手に入れてくださいね。
  • #034 2019.7.4
  • おなかの身方・食物繊維を食べましょう
  • 腸の健康には食事と運動が大事。日々の食事で食物繊維をたくさん摂っているから大丈夫!
    …それでも便秘が治らない…というあなた。「食物繊維」には2種類あるのをご存知ですか?

    便秘は身体の不調だけでなく、肌あれやストレスも引き起こすことから、是が非でもオサラバしたいもの。
    原因が腸そのものにある場合や、大腸を動かす筋肉がうまく働いていなかったり、
    直腸の神経に原因があって便意が働かなかったり、自律神経の不調によっても引き起こされます。
    いま、腸の健康が様々な疾患と関係していることがわかり、腸を健やかに保つ「腸活」が話題です。
    中でも食事は大切で、注目したい食物といえば食物繊維。みなさんは具体的にどんなものを食べていますか?
    食物繊維には、水に溶けやすい性質の「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があり、その性質によって腸に与える影響はちょっと違ってきます。

    ●頑固な便秘に
    胃や腸で水に溶けにくい「不溶性食物繊維」は水分を含むとふくらみ、腸内を刺激して便通を活発にします。
    何日も便通がなくお腹が張ってつらいような時には、以下の食材の助けを借りてみましょう。

    グリーンピース・パセリ・ごぼう・モロヘイヤ・ブロッコリー・ほうれん草・バジル・春菊・こんにゃく・大豆・あずき・インゲン豆・納豆・きのこ類など。果物ではラズベリー・ゆずの皮・アボカド・レモン・ブルーベリー・渋柿・キウイ・うめ・りんごなど。

    日頃あまり腸がたくましくない方は、これらの食材を一度に大量採りすぎるのは控えましょう。
    かえっておなかが重たくなってしまいます。

    ●こちこちをやわらかく
    全く出ないわけではないけれど、便が固くトイレがつらい…というような時は、水溶性食物繊維を。
    水分を含むとゼリー状の粘り気を発揮する水溶性食物繊維は、腸内をゆっくりと通過していきます。
    便を柔らかくするだけでなく、糖の吸収を緩やかにして、血糖値の急激な上昇を防ぎ、
    コレステロールの吸収を抑制して、動脈硬化の予防にもなります。
    こうした健康効果に加えて、水溶性食物繊維は胃の中で膨らむので満腹感を感じやすく、
    食べ過ぎを抑えてダイエットにも役立ちます。水溶性食物繊維を特に多く含む食材には、以下のものがあります。

    アーティチョーク・にんにく・ゆりね・ごぼう・芽キャベツ・オクラ・モロヘイヤ・なめこ・ゆず皮・レモン・アボカド、わかめなど。

    なお、多くの食物は水溶性と不溶性の両方の成分を含んでいます。
    水溶性の野菜だからといってまったく不溶性食物繊維がないわけではなく、
    ご覧の通り水溶性・不溶性ともに多く含むものもあります。
    腸のお悩みが落ち着いてきたら、水溶性・不溶性をバランス良く食べて、
    腸の健やかさを保つことが腸活のカギともいえそうです。
    わかめとお豆腐の味噌汁などは、大変おすすめです。
  • #033 2019.6.27
  • 植物のチカラで安眠
  • “サンセベリア” という名前は知らなくても、
    虎のしっぽのようなシュッとしたカタチをしたこの観葉植物を見たことのある方は多いでしょう。
    実はとても優れた浄化の力を持つ植物なのです…

    光の射さない夜間に二酸化炭素を吸収して酸素を放出するという、めずらしい性質を持っているサンセベリア。
    空気中の有害物質を吸着し、マイナスイオンを発して空気を浄化してくれる力が強く、
    環境に優しい「エコ・プランツ」とも呼ばれています。だから公共の場などにもよく置かれているのでしょう。

    あまり陽の射さない半日陰の場所でも育ちますが、過度な湿気はよくありません。
    置き場所はリビングなどでもよいですが、夜間に酸素を放出してくれるという性質を活かして、
    寝室に置くのをおすすめします。心地よい眠りをみちびいてくれ、
    寝ているあいだに身も心も浄めてくれるでしょう。

    アフリカ原産の植物です。
    乾燥した環境でもたくましく育ち、水やりは1ヶ月に1度ぐらいでOKと、手入れに手間がかかりません。
    ただ、葉の間にほこりが溜まりやすいので、ときどき濡らした布などで拭いてあげてください。
    オンもオフも忙しく過ごされている方にも比較的育てやすい植物かと思います。
  • #032 2019.6.20
  • 他を駆逐して自らも滅ぶ、植物の神秘のチカラ
  • 動物と違って自ら動けない植物は、成長や防御のためのさまざまな力を備えています。
    「アレロパシー」はその1つで、植物の持っている物質が、他の植物に影響を与える作用のことで、
    日本語にすると「他感作用」といいます。

    その作用は、特定の植物にとってはメリットになることもあれば、別の植物にとってはデメリットになることも、そして、多くの植物に共通のメリットをもたらすものもあります。
    最近ではこうした植物のアレロパシー作用を利用して、天然の除草剤をつくる試みも行われているそうです。

    たとえば「マリーゴールド」は、ネグサレセンチュウという、
    植物の根に害を与えるセンチュウ(虫)を防ぐ物質を分泌し、周囲の植物はその恩恵を受けることができます。
    畑の畔などにマリーゴールドのオレンジ色の花をよく見かけますね。
    お庭や畑に取り入れてみてはいかがでしょう。
    ちなみにこの場合のマリーゴールドは、
    フィトセラピーで使うカレンデュラとは別種ですのでお間違えなく。

    また「セイタカアワダチソウ」は、他の植物の生育を阻害する、強力なアレロパシー物質を分泌します。
    空き地や河川敷、野原などでセイタカアワダチソウの群生する光景はよく目にしますね。
    何しろその花言葉は「生命力」「元気」ですから!
    ただし、セイタカアワダチソウは、その強力な物質で自家中毒を起こし、自らをも滅ぼしてしまいます。
    いったい何のために備えている力なのでしょう?!
    強すぎる影響力ゆえにひとつの場所に定着できないとは……
    自滅することで環境に変化と循環をもたらし、生命全体のバランスを作り出しているのでしょうか。
    植物の世界はほんとうに奥が深いですね。
    人間社会にもそんな作用が必要なのではないかとチラッと感じたりもします。
    ちなみにセイタカアワダチソウは、見た目がブタクサとよく似ているので間違われがちですが、
    花粉症を引き起こすのはブタクサで、セイタカアワダチソウではありません。おまちがえなく!
  • #031 2019.6.13
  • 虫も湿気も植物のチカラでサヨウナラ
  • 日本列島に早くも梅雨入りの報せです。恵みの雨とはいえ、ジメジメ・しとしとな空模様はユウウツなもの。
    この時期に気がかりなのは、湿気とカビ、そして活発になる虫たちです…

    ついこの間まで加湿器をフル稼働させていたのに、いつの間にか除湿機が活躍する季節になりました。
    薄手の衣類を引っ張り出し、厚手の毛布は収納へ。
    物が多くて片付かないのは、この日本特有の気候のせいではないかと思ってしまいます。
    ハワイが羨ましくなりますね。

    雨が続くと室内は、湿気やカビが発生しやすくなります。
    気密性のすぐれたコンクリート住宅は特に、換気を心がけたいものです。
    雨続きで乾かない洗濯物の部屋干しなども、カビ、湿気、ニオイの原因になります。
    エアコンを利用しつつ、風通しの悪い部屋の隅などは吸湿剤などで対応しましょう。

    吸湿剤は市販のものもありますが、おすすめなのは「木チップ」です。
    建材加工の過程で出るいわば廃棄物の木くずは、断面が多いので水分の吸収性に優れます。
    天然のヒノキやヒバなどの木くずは、水分を含むことで香りが立ちますから、
    吸湿と同時に気になるお部屋のニオイ消しにもなり一石二鳥。
    さらに、ヒノキやヒバなどには虫の忌避作用もあるので、ノミ・ダニの駆除・予防にも役立ちます。
    天然木材のチップは繰り返し使えて経済的でもあります。
    時々チップに精油を1〜2滴垂らしても良いでしょう。
    鎮静作用のある香りが、梅雨のユウウツな気分も癒してくれるでしょう。
  • #030 2019.6.6
  • 6月コラム 「季節の調べ」
  • こんにちは。佐佐木景子です。
    月日の経つのは早いもので、もう今年も前半最後の月となりました。
    令和の時代になって1カ月が過ぎ、少しずつこの文字と言葉の響きにも慣れてきたように感じています。
    改元を機に和の文化を見直したいと思う方も多くなったのではないでしょうか。
    来年のTokyo2020オリンピックも近づき、これから益々日本を意識する機会が多くなりそうです。

    さて、6月と言えば梅雨。蒸し暑い雨の日を思い浮かべるとちょっと憂鬱ですが、新緑の木々が恵みの雨に潤っている情景を思い浮かべると嬉しい気分になります。
    気持ちのいい季節は短く、梅雨の後にはすぐに猛暑。自然は厳しくもありますが、こうやって季節の移ろいを感じながら暮らせるのは、四季のある地域に生まれた特権であり、幸せな事なのだと感じます。
    今回は、季節と深く関わっている日本の12カ月の呼び名とその意味について、改めて振り返ってみようと思います。

    1月睦月(むつき)
    新年に家族や親せきが集まって睦みあう「陸び月」から転じたとされています。
    2月如月(きさらぎ)
    寒さから衣を重ね着する「衣更着(きさらぎ)」、草木が萌え出る「萌揺月(きさゆらぎづき)」から転じたとされています。
    3月弥生(やよい)
    「木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる)」の意味から名付けられたそうです。
    4月卯月(うづき)
    卯の花が咲く月。稲穂を植える「植月(うづき)」「苗植月(なえうえづき)」の意味があるそうです。
    5月皐月(さつき)
    早苗(さなえ)を植える事で「早月」とも言います。「皐」は、神に捧げる稲の意味です。
    6月水無月(みなつき)
    水が無い月ではなく、「水の月」と解釈するのが一般的です。田植えが終わり、田に水を引いた状態から「田水の月(たみのつき)」「水張月(みずはりつき)」「水月(みなづき)」から転じたとされています。また、日差しが強くなり、田の水が干上がることから、「水の無い月」と言われたという説もあります。
    7月文月(ふみづき・ふづき)
    稲の穂が実る月「穂含月(ほふみづき)」。穂をよく見なくてはいけない月「穂見月(ほみづき)」から転じたとされています。また、文(詩)を書くという意味もあるそうです。
    8月葉月(はづき)
    稲穂が張る季節ということから「穂張り月(ほはりづき)」「発月(はりづき)」から転じたとされています。
    9月長月(ながつき)
    夜が長くなるので「夜長月(よながづき)」。稲穂の刈り入れ時期であることから「稲熟月(いなあがりづき)」「稲刈月(いなかりづき)」から転じたとも言われています。
    10月神無月(かんなづき)
    「神の月」の意味。新米で新酒を醸すことから「醸成月(かみなんづき)」、新嘗の準備をするので「神嘗月(かんなめづき)」から転じたとされています。
    全国各地の神様が出雲の国に集まる月なので、神様がいなくなるで「神無月」とされ、出雲では逆に「神有月」と呼ばれているという説も広く知られています。
    11月霜月(しもつき)
    寒さが進み、霜が降りる「霜降月(しもふりづき)」から転じたとされています。
    12月師走(しわす)
    年末で忙しく師(かつては僧侶)も走るという意味。また、一年が終わるという意味の「歳果つる(としはつる)」、仕事が終わるという意味の「仕極つ(しはつ)」、農事を全て終えたという意味の「し果つ月(しはつつき)」から転じたとも言われています。

    今回は一般的な解釈を取り上げました。調べてみると他にも諸説あり、とても興味深いものでした。
    稲作を神事として大切にしてきた昔の人々の暮らしが彷彿とさせられますね。
    月の呼び名だけではなく、古くからある二十四節気七十二候は、もっと細かく季節を分けています。現在とは少しズレがありますが、どの季節もその名前から情景が浮かぶようであり、皮膚に感覚が伝わってくるようです。
    自然がそのまま人の暮らしに活かされ、万物に神が宿ると考える私たちの暮らしは、豊なものなのだと改めて感じました。
    南北に長い日本の様々な地域の自然の美しさと、それら愛でることのできる心、植物と人との繋がりをこれからも大切にしたいと改めて感じました。
    佐佐木景子
  • #029 2019.5.30
  • 窓辺を緑で涼やかに。準備は今です!
  • 5月としては異例の暑さが続きましたね。
    突然の気温変化に体が追いつかず、しんどさを感じていませんか?
    暑さ対策では、住まい周りの準備もそろそろ始めどきです。

    夏の暑さ対策に、住まいまわりにできることといえば、グリーンカーテンですね。
    真夏の訪れとともに、ご近所の窓辺に茂る緑を見て気づいた頃には時すでに遅し…という人、いませんか?

    夏の窓辺に天然の植物のカーテンをしつらえるには、今が始めどきです。
    茂った葉は照りつける日差しを遮ってくれ、室内に直射日光が差し込むのを防ぎます。
    植物は根や空気中から吸収した水分を葉などから蒸発させる時、
    周囲の温度を下げるとともに、酸素を生み出してくれます。
    茂った葉がつくりだす陰影は、情緒豊かな夏の風景と涼感をもたらしてくれるでしょう。

    グリーンカーテンに適した、育てやすい植物には次のようなものがあります。

    ・朝顔
    種類が豊富で成長が早く、花を楽しめます。
    種類によって開花時期も様々なので、スペースがあれば多品種を育ててみてもよいかもしれません。
    ・ゴーヤ
    おなじみの沖縄伝来の植物。丈夫でツルを長く伸ばします。
    成長とともに実の収穫も楽しみに。実の独特な苦味は消化機能を助け、食欲不振な夏の食卓にぴったり。
    豊富なビタミンCも、老化防止と美肌づくりにおすすめです。

    その他、トケイソウやフウセンカズラ、パッションフルーツ、ミニきゅうり、ヘチマなども良いですね。
    ツルが上方向に伸びる植物であること、
    葉がギザギザしているものを選ぶと隙間ができるので風通しや木漏れ日ができます。

    必要な物:プランター、土、底石、支柱、ネットなど。
    植え方のコツ:ネットは垂直よりもやや斜めにして張りましょう。
    植物への日当たり、隙間ができるので風通しも確保でき、お手入れもしやすくなります。
    注意点:台風などで吹き飛ばされないよう、支柱とネットはしっかり固定させましょう。
    マンションは管理組合の規約を確認して、ご近所への配慮もお忘れなく。

    今年の夏はぜひ、緑の葉陰で暑さをしのぎましょう!

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