Sophia Phyto-therapy CollegeSophia Phyto-therapy College

植物のある暮らし。
アロマ、ハーブなどのグッズや、プランツ、食、ガーデングッズなど、
フィトセラピー・植物のちからの具体的な利用方法などを紹介していきます。

  • #048 2019.10.10
  • 秋の夜長におすすめ・フィト式入眠術
  • こんにちは。野口花琉実です。
    だいぶん秋らしくなり、過ごしやすい気候になりました。
    スポーツや旅行、近所の散歩でも美しい風景に出会える季節ですね。

    さて、秋の夜長は何をして楽しみましょうか。インターネット、テレビ、ビデオ、読書、どれも時間を忘れて夜更かしをしてしまいそうです。
    しかし、夜に一番大切なのは何といっても眠ることです。
    生命維持のために睡眠はとても重要ですが、学校に『よい睡眠とは』という授業はありません。
    誰でも自然にできることだと思われています。
    でも、本当に体や脳に良い睡眠をとれているでしょうか?
    眠れず悩んでいる方も相当数いらっしゃるのではないかと思います。

    眠りには、①体が休息するレム睡眠、②脳が休息するノンレム睡眠の2つがあり、1度の睡眠でこの2つが交互に訪れます。
    そのバランスがよいのが『よい睡眠』です。

    睡眠中、私たちは何もしていないように思いがちですが、実はそんなことはありません。
    体の中ではとても大切なことが行われています。 その一つがホルモンの分泌です。
    成長ホルモンは成長期の過ぎた大人にとっても重要で、「代謝」をコントロールすることで脂肪燃焼や疲労回復、肌や骨や筋肉などの修復に関わっています。
    むしろ、大人にとってこそ大事!ではありませんか?

    さてそこで、秋の夜長は「フィトセラピー+呼吸法」で、「よい睡眠」の習慣を身につけていきましょう。

    呼吸も、生まれた瞬間から自然にしていることなので、とくに意識をしないかもしれません。
    ところが実は、呼吸は自律神経に働きかけることができる、素晴らしいツールなのです。
    就寝前には、副交感神経を刺激してリラックスへ導く、深い腹式呼吸を行いましょう。ポイントは2つ。

    ①できるだけゆっくりと、鼻で吸って、鼻で吐く。
    ②好きな香りの精油で芳香浴をする。

    精油は好きな香りのもので構いませんが、脳を覚醒させてしまう種類もあるので、リラックス効果のある精油を選びましょう。

    〜就寝前のおすすめ精油〜
    ○ラベンダー ○ベルガモット ○ローマンカモミール ○フランキンセンス

    「フランキンセンス」は、古代から祈りの儀式などにも使われているだけあって、心を静かに落ち着かせ、呼吸を深めてくれるのでとくにおすすめです。

    使う精油が決まったら、ティッシュペーパーに一滴垂らします。
    灯りを消して横になり、ティッシュペーパーを顔の前でヒラヒラさせながら香りを楽しみます。
    1分間くらいゆっくりと香りを感じたら、ティッシュペーパーを顔の横に置き、両手は体の横に手のひらを上向きにして自然に置きます。
    目を閉じてゆっくりと鼻で息を吐き、吐ききったら鼻からゆっくりと静かに息を吸います。
    このゆっくりと楽な呼吸を繰り返しながら意識をお腹へ。
    腹部が膨らんだり、へこんだりするのに集中してください。時間は決めなくて結構です。
    そのまま眠ってしまえればそれがベスト。
    眠れなくても、5~10分ぐらい、ゆっくりとした呼吸を続けます。
    次第にリラックスモードになっていき、良い睡眠の態勢に入っていきます。

    ぐっすり眠れた翌朝は目覚めもスッキリ爽やかです。
    秋の夜長は、質の良い睡眠をたっぷりとって、充実した毎日を過ごしましょう。
  • #047 2019.10.3
  • 秋です。乾燥対策はお早めに
  • 朝晩の気温がぐっと下がり、日中との気温差が大きくなってきました。秋ですね。
    空気がカラッとして気持ちがいいですが、そろそろ体の中も外側も乾いてくる季節です。
    早めの対策で乾燥からくるダメージに備えましょう。

    最初に皮膚の乾燥を感じるのは「手」でしょう。
    水仕事を繰り返す手の皮膚は油分を奪われやすく、空気に晒されると急速に乾燥が進みます。
    水が冷たく感じるようになるとお湯を使う頻度も増えますから、ますます手はカサカサに!
    乾燥が進むほどリカバリーには時間も手間もかかります。ひどくならないうちにこまめに保湿をいたしましょう。

    「カレンデュラ」のハーブの黄色はカロチノイド色素によるもので、皮膚の粘膜の修復と保護にはたらきます。
    市販の保湿剤にもカレンデュラを使用したものがありますが、ハーブを使えばカンタンにオリジナルで安心な保湿剤が作れます。
    ちなみにカレンデュラはマリーゴールドの同種で、観賞用ではない品種の花弁がハーブとして使われます。

    【カレンデュラオイル(浸出油)を作る】
    ①ガラス瓶にカレンデュラのハーブを入れる。
    ②マカデミアナッツオイルなどの植物油を9分目ぐらいまで注ぐ。
     *ハーブがオイルを吸って膨らむので、オイルは瓶の口まで入れません。
    ③冷暗所で2、3週間置く。
    ④ガーゼなど目の細かいものでハーブを受けて、保存瓶にカレンデュラの浸出油を濾し受ける。

    保湿作用に優れたカレンデュラの成分が溶け出したオイルは、保湿クリームの機材としたり、手作りのリップクリームに混ぜて使ったりもできます。
    トリートメントオイルとして乾燥の気になる肌のケアに使用してもよいでしょう。

    素足で過ごすことの多かった夏、足のかかとが乾燥している人は多いと思います。
    お風呂上がりで皮膚が柔らかくなっている時に、かかとに保湿ケアをしておきましょう。

    秋から冬にかけて、植物を使ったボディケアを本格的に学びたい方は、ソフィアフィトセラピーカレッジの「フィトボディケア講座」がおすすめ。
    1Dayで知識から具体的なケアグッズ作りまで、体験的に楽しみながら学べますよ!
  • #046 2019.9.26
  • 厳しい残暑に。心と体に染み込むお茶を。
  • 夜ともなれば虫の声に秋を感じられるようになりましたが、昼間は一転して暑さの名残がどっと押し寄せています。
    季節の変わり目は体調を崩しがち。不調の兆しを感じたら、ハーブティーでパワーチャージしましょう。

    ようやくエアコンなしでも眠れると思ったら、夜中に寝苦しさで目覚めてしまったり。
    エアコンの効いた室内で長時間過ごし、体の末端が変に熱っぽかったり。
    9月は何かと体に変調をきたす季節です。
    夏のあいだに体に蓄積した疲労が堰を切って現れ出てくるのもちょうど今頃。
    向かう季節は心地よく過ごせるはずの秋なのに、体調が良くないと楽しめません。
    早く体調を整えたい方にオススメなのが「ハイビスカス・ペパーミント」のブレンドティーです。

    疲れているとなぜかすっぱいものを欲するのは、体のセンサーとシステムが正常な証拠。
    人は疲れると疲労物質の乳酸が体に溜まってきます。
    クエン酸には乳酸を分解する働きがあるといわれています。
    私たちの体には自然治癒力が備わっていますから、からだが必要とするものを自然と求めるのは不思議なことではありません。
    昔から農作業で疲れると梅干しを食べたのも人の自然の欲求によるものでしょう。

    クエン酸、ハイビスカス酸などの植物酸が豊富なハイビスカスは、夏の疲労回復にはもってこいのハーブティーです。
    豊富なビタミンCは、紫外線でダメージを受けた肌のリカバリーにも。
    粘液質やペクチンも含むので腸内環境を改善する働きもあります。
    ティーの色は脳を活性化させる赤色で、目から元気ハツラツになりそうな鮮やかさですが、それもそのはず、ハイビスカスの赤色はポリフェノールの一種で眼精疲労の回復に働くアントシアニンです。

    注目ポイントが盛りだくさんのハイビスカスのハーブティーは、体の中心からじんわりと温もりが広がっていくのを感じ、爽やかな酸味はまるで細胞の一つ一つを目覚めさせてくれるよう。
    ストレートだときつい酸味もミントを少しブレンドするとさっぱりとします。ぜひお試しください!
  • #045 2019.9.19
  • お彼岸は香りに思いをのせて
  • 9月20日から26日は秋のお彼岸です。ご先祖様や親しい方のご供養に、お墓まいりをされる方も多いでしょう。
    やむをえず遠方から手を合わせるだけでも、心は伝えられるはず。
    そんな時には少しだけ、香りの力を借りてみてはいかがでしょう。

    洋の東西を問わず、ご供養にはそれぞれのしきたりがあります。
    宗派による違いはありますが、お坊さまは法要の際に粉末のお香を体につけるそうです。
    これはお香で身を清め、魔を遠ざける意味もあるとか。
    お香の歴史は仏教伝来時に遡り、香り高い香木を原料としました。
    後世になるとお香はさまざまな植物から作られるようになり、香りを楽しむ文化が生まれました。

    現在親しまれているお香にもさまざまなものがありますが、中でも「樒」(しきみ)で作られたお香は昔から、仏事をはじめ、お祓いにも使われてきたそうです。
    「樒」は、シキミ科の常緑樹で、温暖な地方に自生し、全体から良い香りを放つ植物です。
    葉、枝、実にいたるあらゆる部位に毒性があり、実はハッカクや椎の実と間違われ知らずに食べて中毒症状を起こしたり、時には命を落とす人もいたようです。
    そのため「悪しき実」と呼ばれ、それが短くなってシキミという名がついたという説も。
    墓地に植えられることも多いですが、それはこの植物の香りが虫や獣を避けることから、魔を避け、ひいては仏を餓鬼から守るとされたことによるそうです。
    お祓いに使われてきたのもうなずけますね。

    天然のしきみ香は奥三河地方の特産品で、ごくわずかな生産者のもとで今も手作りされています。
    原料のシキミの葉を摘み取り、乾燥させ粉にして、松ヤニと混ぜ合わせて成型するという生産工程は大変手間がかかり、大量生産できないためお値段は高め。
    有毒性の植物が原料ですが、時折お線香に火を灯すくらいなら心配はないでしょう。
    むしろ爽やかな香りは森林浴をしているような心地よさが味わえ、心にモヤモヤがあるときや、場の空気を浄化したいときなどにおすすめです。

    お彼岸に墓前へシキミの枝をお供えするのが難しいときは、1本のしきみ香を燻らせて、彼岸の方角といわれる西に向かって手を合わせてみてはいかがでしょう。
    大切な人への思いも香りに乗って、きっとあちらへ届くはず…
  • #044 2019.9.12
  • 世界的な医薬品のもとはあの植物
  • 先日、一部医薬品を公的医療保険の対象から除外する方向で検討が進められているという報道がありました。
    医療保険制度の現状を鑑みると、そうした対応も今後必要なのかもしれません。
    私たちの健康を保つ上でとても大切な医薬品ですが、その多くが、植物を原材料に発展してきたことをご存知ですか?

    有名な所では「アスピリン」の名で知られる鎮痛解熱剤です。
    その大元の原材料は「ヤナギ」です。人がヤナギの葉や樹皮を一定の目的のために使用したのは、紀元前400年ごろまで遡ります。
    医学の父・ヒポクラテスは、ヤナギの樹皮を熱や痛みの緩和に役立てました。
    ヤナギの効能については1世紀頃に書かれた薬物誌「マテリア・メディカ」にも記されています。
    とても古くから人は身近な植物を利用していたのですね。
    その後19世紀に入ると、ヤナギの樹皮から「サリシン」という成分を分離して得られた「サリチル酸」という成分が、解熱鎮痛に働くことが化学的に判明しました。

    ではなぜ、サリチル酸は痛みを抑えることができるのでしょう?

    普通の人はあまりそこまで考えませんが、そうしたことを専門的に追求する一部の人(化学者)の好奇心と情熱によって、あらゆる科学技術は発展し、世の中を便利で快適で安全安心にしてきました。
    そんな人々の研究によって、サリチル酸は、人に痛みを感じさせる物質たちに働きかけて、その合成を阻害することで、人が感じる痛みを和らげていることがわかったのです。

    なお、アスピリンに依存性はないということですが、服用しすぎると胃を荒らします。
    鎮痛剤なのだから、胃の痛みにも効くはずと飲み続けると逆効果になるので気を付けましょう。

    世界で初めて人工合成された医薬品・アスピリンについては、近年さまざまな研究が進み、鎮痛解熱の他にも興味深い作用が発見されています。
    そんなアスピリンも大元を辿れば植物。
    知れば知るほど植物のチカラの奥深さと、人の知的好奇心・探究心の深さに感服せずにはいられません。

    ハーブやアロマには医薬品のような即効性はありませんが、植物化学成分が心や体へ優しく働きかけて調子を整えます。
    ハーブやアロマを学ぶと視界に医薬品が存在し、多くの学びや気づきを得ることになります。
    こうしたことも、植物を学ぶ面白さの一つなのです。
  • #043 2019.9.5
  • ボタニカルライフコラム9月「秋の七草」
  • こんにちは。佐佐木景子です。
    今年の立秋は8月8日。暦の上では秋になっても猛暑が続いていましたね。
    9月に入り、やっと少し秋の気配を感じるようになりました。
    9月20日から26日は秋のお彼岸です。
    今回は、お彼岸を代表する草花である「秋の七草」についてです。

    ○盆花としての秋の七草
    お正月は無病息災と今年の豊作を願う神迎えの儀式であり、お盆は先祖に感謝してお迎えする祖霊の儀式です。
    「七草粥」で知られている「春の七草」は、身を清める薬草として食されますが、「秋の七草」は祖霊をお迎えする「盆花(ぼんばな)」として、祭壇に飾られます。
    盆花がご先祖様を迎える目印として飾られるのは、神様を迎えるお正月の門松と同じような意味があるのでしょう。
    「秋の七草」は9月が見ごろ。今の暦で言うと、お盆の花というよりお彼岸の花と言った方がよいような気がします。
    野山に出て花を摘み、日頃の感謝を込めて、また迷わず家に来てくださいねという気持ちを込めて花を飾る。美しい習慣ですね。
    そして、これも心を豊かにするフィトセラピーと言えるのではないでしょうか。

    ○秋の七草
    奈良時代の歌人、山上憶良が万葉集に詠んだ歌に由来すると言われています。
    憶良は秋を代表する草花を、萩、尾花(ススキの別名)、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔としています。最後の朝顔に関しては諸説あり、桔梗だったのではないかとされ、現在では朝顔ではなく、桔梗が「秋の七草」に加えられています。

    ○「秋の七草」花言葉
    ・萩 思案・内気・清楚・誠実
    ・薄(ススキ) 生命力・活力・心が通じる
    ・葛 治癒・根気・努力・思慮
    ・撫子 純愛・可憐・貞節
    ・藤袴 思いやり・優しい思い出・ためらい
    ・桔梗 清楚・気品・誠実・従順
    なんだか古き良き日本女性を思わせるような花言葉が並んでいますね。
    秋の七草のような女性には、近頃お目にかかっていないような…

    ○おまけに「ぼたもち」と「おはぎ」の話
    ところで、「ぼたもち」と「おはぎ」の違いをご存知ですか?
    知っている方も多いと思いますが、「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」と書き、春と秋のお彼岸で使い分けるものだそうです。
    私は地域の違いや小豆のつぶし具合で違いがあるのかと思っていたので、これを聞いて「なるほど!」と納得しました。

    「暑さ寒さも彼岸まで」早く過ごしやすい季節になるといいですね。
  • #042 2019.8.29
  • うっかり日焼けは植物のチカラでケア
  • みなさまこの夏はいかがお過ごしでしたか? ことのほか暑かったこの夏、日焼け対策をしていたのに、うっかり焼けをしてしまった!という方へ。肌のケアも植物のチカラを借りてリカバリーしていきましょう。

    夏の名残りを感じさせるもの・・・立ち枯れたヒマワリ。使わなかった除虫菊。落ちて割れた風鈴の欠片。夏の終わりはなぜか情緒的になるもので、まるでカーニバルの後のようです。
    腕やデコルテにうっすら残る日焼けのあとも夏の名残・・・と、情緒に浸っている場合ではありません。うっかり日焼けを放置すると数年後に必ず後悔します。

    思えば夏の日、炎天下でもヒマワリは天を仰いで咲き誇っていました。植物は強い日差しを避けて日陰に移動できません。
    だから、紫外線の害を避けるためフィトケミカル(植物化学成分)を作り出し、自分を守っています。
    フィトケミカルの代表的な働きは「抗酸化」です。私たちも植物がもつ抗酸化物質を取り入れることで、日焼けによるダメージのリカバリーに役立てることができます。

    日焼け直後は肌がほてり、熱を持っていますが、これは火傷の一種ともいえるもの。
    ラベンダーのハーブを熱湯で濃いめに抽出し、少し冷ましてから乾いたタオルを浸し、軽く絞って日焼けの上にあてます。
    この時、タオルで肌をこすらないように気をつけて。冷蔵庫に作っておいた冷やしおしぼりを使っても良いでしょう。

    肌に触れても痛みを感じないようならアロマトリートメントを。マカデミアナッツオイルにラベンダー精油を1%濃度で混ぜ、肌に伸ばしてそっと広げます。炎症を受けた肌には、いつものトリートメントよりもやや弱めのタッチで。肌の新陳代謝を促して、色素沈着を抑えます。
    夏の思い出は記憶の中だけに、肌はリカバリー&リフレッシュして、秋を迎えましょう。
  • #041 2019.8.22
  • “あたりまえの” 前で立ち止まってみよう
  • 夏の暑さもピークを迎え、体が重だるかったり、やる気が起きなかったりという、「何となく不調」を感じている人も多いでしょう。それはいわゆる「夏バテ」というものかも。病気ともいえない症状だけに対処法に戸惑うものですが、皆さんはどうしていますか?

    私たちの体にはちょっとした不調なら自ら治してしまう「自然治癒力」(自己治癒力とも)が備わっています。体全体の調整がとれているとき、いわばシステム稼働状態が正常なときは、自然治癒力は滞りなく作動していて体は一定の状態に保たれます。これが「健康」という状態です。
    体のどこかが調子を崩しているときも、この自然治癒力がはたらいてリカバリーに持っていきます。

    けれども、そんな素晴らしい自然治癒力も完全無欠・万能・万全ではありません。
    対処しきれないほどの負荷がかかるとオーバーヒートして、さまざまな不調が現れます。
    夏バテは、まさにその状態。ここのところの気温や湿度は誰にとっても耐えがたいほどで、食欲不振や睡眠不足、水分不足などに陥り、不調=夏バテをもたらします。
    冷房で冷えた屋内と、猛暑の屋外という、ギャップの激しい環境を行き来すると、体調をコントロールしている自律神経は調整機能の働きが追いつかなくなり、不調=夏バテをもたらします。

    このように原因が環境にある場合、菌やウイルスの活性を滅したりするのとは違って、原因を取り除くには環境を変えるか、なるべく影響を受けにくい状況に持っていくしかありません。

    まずは!ここのところの生活習慣全般を見直してみましょう。
     暑いから、冷たい飲み物ばかり飲んでいる。
     暑いから、のどごしの良いめん類ばかり食べている。
     暑いから、1日中エアコンの効いた室内にいる。
     暑いから、汗をかくような運動はしていない。
     暑いから、湯船には浸からずシャワーだけ。

    この時季、あたりまえにしていることの中に、夏バテの原因があるようです。
    自律神経の乱れは、放っておくと改善が難しく、涼しくなってからも不調を引きずることになりかねません。まずは、自分自身の体と心にしっかりと向き合って、「体の声」を聞いてみて。
    次に、リカバリーにはたらく自然治癒力を高めていきましょう。自然治癒力のアップには植物の力が有効です。具体的な方法はバックナンバーを参考にしてくださいね。もっと知りたい方はソフィアフィトセラピーカレッジまで…!
  • #040 2019.8.15
  • ウイリアム・モリス 〜芸術と生活、そして自然の融合〜
  • 「ウイリアム・モリス」は、植物好き・インテリア好きな方ならご存知でしょう。英国のヴィクトリア末期に生まれた芸術家、モダンデザインの父とも呼ばれ、ボタニカル柄のテキスタイルや壁紙などが有名ですね。

    「生活と芸術の統一」をスピリットとし、自然をモチーフにしたデザイン制作を手掛け、今なおその作品の魅力は色褪せることなく、世界中にファンがいます。モリスの名前は知らなくても、このデザインには見覚えがある方もいるかもしれませんね。英国のブルジョア家庭に生まれ育ったモリスは幼い頃から自然と親み、そうした幼少時の記憶や体験が、作風に生かされたのでしょう。

    生活、住まいに芸術を融合させる。
    芸術とは幅広いもので、モリスが語ったそれはArtのことだったようですが、音楽、文芸、絵画、彫刻、演劇、映画…
    暮らしや人生を豊かにしてくれる芸術を住まいに取り入れたいと思うのは彼ばかりではないですよね。日本にだって昔から、同じ思想がありました。襖絵、屏風絵、欄間。床の間には掛け軸。そしてやはりモチーフには自然が用いられることが多いです。

    生活、住まいと、植物の融合。
    これも全世界共通の思想で、それは人類共通の思想と言えそう。モリスのテキスタイルや壁紙は、芸術および自然をともに生活に取り入れたもの。だから全世界で愛されるのかもしれません。

    ロンドン郊外には、かつてモリス夫妻が建てて暮らした家があり、ナショナル・トラストによって管理され内部や庭園は見学できます。庭園も美しく、いつか行ってみたい場所のひとつです。

    The national trusu.uk
    https://www.nationaltrust.org.uk/red-house
  • #039 2019.8.8
  • あの食べ物が原因?! 花粉症とも関係する口腔アレルギー
  • 特定のくだものや野菜を食べると唇や口の中がヒリヒリして痒くなったり、ノドがイガイガしたりする「口腔アレルギー症候群」。
    これは、花粉症の人に多いようです。その理由とは…?

    この前まで大好きでよく食べていた○○で、突然かぶれて食べられなくなっちゃった…!という経験をしたことがある人はいませんか?
    生の果物や野菜のなかには、ある特定の花粉のアレルゲンと構造がよく似たものがあります。
    そのため、特定の果物や野菜を食べると、「花粉がはいってきた!」と体が勘違いして、すでに体内で作られている抗体と反応してしまい、アレルギー症状を起こすようです。

    口腔アレルギーは、口やノドのまわりに症状が現れますが、まれに鼻や目などの粘膜の炎症、腹痛や下痢、じんましんなどを引き起こすことも。
    もっと重症化すると、血圧低下や呼吸困難などの症状を引き起こす、アナフラキシーショックを発症する場合もあるそうです。
    花粉症を自覚している人は、知っておいた方がよいですね!
    ただし、果物や野菜は熱や消化酵素に比較的弱いものが多く、口やノドに悪さをしても、胃や小腸で分解され、加熱調理された果物・野菜では発症しないこともあるようです。
    おもな花粉と食物の関係は次のとおりですが、これらの花粉症を持つすべての人が、該当する食物に反応するとは限りません。

    ○スギ・ヒノキ・・・トマト
    ○シラカンバ・・・リンゴ、モモ、ナシ、スモモ、アンズ、サクランボ、イチゴ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナッツ、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、キウイ、オレンジ、メロン、ライチ、マスタードなど
    ○オオアワガエリ・カモガヤ・・・メロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、タマネギ、オレンジ、セロリ、キウイ、米、小麦など
    ○ブタクサ・・・スイカ、メロン、ズッキーニ、キュウリ、バナナなど
    ○ヨモギ・・・ニンジン、セロリ、レタス、ピーナッツ、クリ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ(ハシバミ)、ヒマワリの種、ジャガイモ、トマト、キウイ、香辛料(マスタード・コリアンダー・クミン)
  • #038 2019.8.1
  • 夏本番!暑さをやわらげる“涼”を呼ぶアロマ
  • こんにちは。フィトセラピスト藤原ゆみです。
    少し長めの梅雨が明け、いよいよ本格的な夏がやってきましたね!
    今回は蒸し暑い夏を心地よく過ごすためのフィトセラピー、涼を呼ぶアロマの活用をご紹介します。
    心とからだの夏バテ予防に!ぜひ、日々の暮らしにお役立てください。

    “涼”を呼ぶアロマといえば、やっぱり“ペパーミント”

    清涼感のある爽やかで涼やかな香りは、一瞬で心地よい涼風をもたらしてくれます。
    精油ビンのふたを開けて香りをかぐだけでもよいのですが、アロマスプレーを作っておけばシュッとひと吹きするだけで、家中どこでも爽やかな香りを楽しめます。

    ~涼やかアロマスプレーのレシピ~
    スプレー容器(30ml)に無水エタノール(5ml)を入れ、精油(ペパーミント6滴)を滴下します。さらに精製水(25ml)で薄めたら完成。よく振ってからスプレーしましょう。

    *玄関先に
    暑い外から帰ってきたら、まずクールダウン。気持ちのリセットにも。

    *お風呂の床や洗面台、キッチンのシンクなど、水回りに
    夏の水回りは、においが気になりやすい場所。ペパーミントは抗菌、抗真菌作用があるので、スプレーしておけば水回りの気になるにおいも抑えてくれます。

    *熱帯夜の寝室に
    ペパーミントの爽やかな香りはリフレッシュ向きと言われますが、蒸し暑く寝苦しい夜には安眠に導いてくれます。ただし眠る直前には香りが強すぎないように、ほんのり香りを漂わせるぐらいにしましょう。


    ペパーミント精油の活用法をもう一つ。
    冷たいおしぼりを作って冷蔵庫に入れておくと、帰宅後に汗を拭ってさっぱりできる“ひんやりおしぼり”が楽しめます!
    ペパーミントの清涼感が香りや触感でも感じられ、お肌も心もスッキリします。
    自分や家族のさっぱりケア、来客のおもてなしにも喜ばれるアイテムです。

    〜ペパーミントのヒンヤリおしぼり〜
    洗面器(ボウルなど)にペパーミント精油を1,2滴落とし、水を張ります。タオルを浸して絞ったらビニール袋に入れて冷蔵庫で冷やしておきます。

    フィトセラピーは手軽に出来て暮らしに役立てられます。
    植物のチカラで暑い夏も元気に心地よく過ごしたいですね。
  • #037 2019.7.25
  • 石油から植物へ。子どもの未来のために
  • 世界中で推進されている「脱プラスチック」の気流。
    その代替品としていま、さまざまな植物由来の素材が多くのものに利活用されています。

    海岸に打ち上げられた死んだクジラの胃から出てきた、大量のプラスチックごみ。
    釣り糸に絡まって身動きがとれずに死んだアザラシやイルカ。
    彼らの悲惨な姿を見るたび、どんなに苦しかっただろうかと悲しくてなりません。
    一方で、その原因を作っているのはまぎれもない私たち人間です。
    日々消費するペットボトル入りの水やお茶、歯ブラシ、化粧水のボトル。
    便利だから、安いからという理由で暮らしの中にはさまざまなプラスチック製品が存在しています。
    なんと、市販されているスクラブ洗顔料のスクラブも、マイクロプラスチックビーズという合成の非水溶性プラスチック粒子だそうです。
    顔を洗ったらあのプチプチは泡と一緒に下水に流れていきます。
    水に溶けない小さなプチプチは、一体どこへ行ってしまうのでしょう?
    さすがにここ数年で、こうした「自然界に還すことのできない物質」の使用を禁止する動きが世界中で行われています。
    そしてプラスチックに代わる素材として使用されているのが、さまざまな植物たち。
    紙製のストロー、紙挟み用クリップ、食品販売用のお皿。
    最近では大手コーヒーチェーンが全店でプラ製ストローの使用撤廃を宣言しています。
    ストローって他のプラ製品と違い、リサイクルされていないらしいですね。
    また、日本にはトウモロコシから作られるコーンスターチを原料とするバイオプラスチックを製造販売する会社や、国内に自生する竹を原料にした新素材を開発した会社などもあります。
    こうした素材による製品は、有害物質を含まず、完全に生分解できます。
    なんでも、竹の新素材で子供用の食器を商品化したのは、自らも子育てをしている男性だそうです。
    「何気ない日常の中でも、親子で共に安心して使える食器で食卓を囲むことで、食事の時間にさらに笑顔が増え、愛が生まれる」と。
    「便利で快適」は人の叡智によってもたらされたもの。
    しかし、それによる弊害を取り除く知恵も私たちは持っている。
    自分にできることから始めてみませんか?できるだけゴミを出さない暮らし。
    些細なことでも積もり積もれば大きな力が働くかもしれません。
    いつも癒しをくれる植物たちが私たちの未来を変える救世主になってくれる日のために。
  • #036 2019.7.18
  • ジメジメは身近なものでスッキリと
  • 雨は植物にとっても動物にとっても大切なものですが、生活空間の湿気はユウウツですね。
    カビやニオイの原因になりますし、体調不良を感じたりもするもの。
    この季節の湿気対策、皆さんはどうしていますか?

    お部屋の除湿ではまずはエアコンですね。
    雨続きで片付かない洗濯物の部屋干しも兼ねて、エアコンをドライにしておけば一安心。
    湿気対策は空気の流れを停滞させないことが大事ですから、換気扇のある場所はこの時季つけっぱなしにしておきたいもの。
    エアコンも換気扇もない場所では、使い捨ての湿気取りが活躍してくれますね。
    市販のものもよいですが、湿気取りは家にあるものを使って手軽に作ることもできます。

    準備するものは、重曹と好きな精油の2つだけ。
    ビンやお皿などに重曹を入れて、精油を1滴たらせば自家製湿気取りの完成です。
    重曹が空気と触れやすいように密閉せずにおきますが、うっかり容器をひっくり返して中身を散らかさないためには、通気性の良いガーゼなどで覆うと良いでしょう。
    時々様子をみて、じっとりしてきたら交換ドキ。お掃除などに再利用して、新しいものと交換しましょう。

    「炭」も除湿剤として利用できます。
    炭の利点は、くたびれてきたらお日様に当てて乾燥させ、繰り返し使えること。
    消臭効果も期待できます。

    また、お線香を使うという手もあります。
    ただし火を使うので、取り扱いには注意して、目の届く場所で使用します。
    火は燃えるとき、周囲の空気(酸素)を取り込みます。
    だからといって1本のお線香だけでは除湿効果が期待できるほどではないでしょう。
    お線香の場合、除湿よりも、お線香に含まれている白檀や沈香などの成分が空気中に拡散することで殺菌作用が働いて、カビやニオイ対策になります。
    ジメッとした室内にお線香の煙と爽やかな香りが漂うと、気分的にもスッキリします。
    梅雨の時期の鬱陶しさに負けないためには、むしろこの「気分的」というところが大切といえます。
    火の取り扱いに気をつけて、試してみてくださいね。お線香には癒しとお浄め効果も♪
  • #035 2019.7.11
  • 冷えに負けない体をつくる、夏のケアとは?
  • こんにちは!フィトセラピストの野口花琉実です。今年はまだ梅雨が続いていますね。
    猛暑は歓迎しないですが、カラッと晴れた青空が恋しい今日この頃です。

    さて、これから夏にかけて健康管理上、重要なことがあります。
    それは、湯船に浸かる入浴をすること。暑い夏には面倒になり、
    ついついシャワーで済ませてしまいがちですが、実はそんな夏の生活習慣こそが、
    秋〜冬の身体の冷えに関係してくるのです。

    屋外に出れば暑くても、冷房の効いた建物の中の温度は想像以上に冷えています。
    冷房の中で長時間過ごすことで、体の芯に冷えがたまってくるのです。
    また、この時季はどうしても冷たい飲み物や食べ物が多くなるので、
    気がつかないうちに『かくれ冷え性体質』になっていることがあります。
    そんな状態のまま夏を過ごしてしまうことで、冷え性の体を夏から作ることになるのです。

    そこで、大切になってくるのが体の深部を温める「入浴」です。
    バスタブに温かいお湯をためて体を浸しましょう。
    このとき、好きな香りのエッセンシャルオイルを使った「アロマバス」にするのがオススメです。
    至福のバスタイムを楽しむポイントは、浴室の換気扇を止めて、精油5滴をバスタブに垂らし、
    手でよくかき混ぜて拡散させること。
    これでいつもの浴室がよい香りに包まれた素敵空間に早変わり。
    温かいお湯にゆっくりと浸かりながら、いつも頑張っている足や腕にやさしく触れていきましょう。
    アロマバスにおすすめのエッセンシャルオイルは次のようなものがあります。

    ○ゼラニウム……可憐な花が咲く草原のログハウスのお風呂にいる感じ
    ○イランイラン……バリ島の素敵なコテージでエステを受けている感じ
    ○ラベンダー……今日あった色々なことを洗い流してくれるような清涼感

    暑い夏こそ体のケアはいつも以上に必要な時期です。
    香りの心理効果を取り入れながら素敵なバスタイムを楽しんで、冬まで続く健やかなカラダを手に入れてくださいね。

ソフィアフィトセラピーカレッジ

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-41-12
TEL 03-3722-0004

CONTACT

©ソフィアフィトセラピーカレッジ 2016