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植物のある暮らし。
アロマ、ハーブなどのグッズや、プランツ、食、ガーデングッズなど、
フィトセラピー・植物のちからの具体的な利用方法などを紹介していきます。

  • #034 2019.7.4
  • おなかの身方・食物繊維を食べましょう
  • 腸の健康には食事と運動が大事。日々の食事で食物繊維をたくさん摂っているから大丈夫!
    …それでも便秘が治らない…というあなた。「食物繊維」には2種類あるのをご存知ですか?

    便秘は身体の不調だけでなく、肌あれやストレスも引き起こすことから、是が非でもオサラバしたいもの。
    原因が腸そのものにある場合や、大腸を動かす筋肉がうまく働いていなかったり、
    直腸の神経に原因があって便意が働かなかったり、自律神経の不調によっても引き起こされます。
    いま、腸の健康が様々な疾患と関係していることがわかり、腸を健やかに保つ「腸活」が話題です。
    中でも食事は大切で、注目したい食物といえば食物繊維。みなさんは具体的にどんなものを食べていますか?
    食物繊維には、水に溶けやすい性質の「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があり、その性質によって腸に与える影響はちょっと違ってきます。

    ●頑固な便秘に
    胃や腸で水に溶けにくい「不溶性食物繊維」は水分を含むとふくらみ、腸内を刺激して便通を活発にします。
    何日も便通がなくお腹が張ってつらいような時には、以下の食材の助けを借りてみましょう。

    グリーンピース・パセリ・ごぼう・モロヘイヤ・ブロッコリー・ほうれん草・バジル・春菊・こんにゃく・大豆・あずき・インゲン豆・納豆・きのこ類など。果物ではラズベリー・ゆずの皮・アボカド・レモン・ブルーベリー・渋柿・キウイ・うめ・りんごなど。

    日頃あまり腸がたくましくない方は、これらの食材を一度に大量採りすぎるのは控えましょう。
    かえっておなかが重たくなってしまいます。

    ●こちこちをやわらかく
    全く出ないわけではないけれど、便が固くトイレがつらい…というような時は、水溶性食物繊維を。
    水分を含むとゼリー状の粘り気を発揮する水溶性食物繊維は、腸内をゆっくりと通過していきます。
    便を柔らかくするだけでなく、糖の吸収を緩やかにして、血糖値の急激な上昇を防ぎ、
    コレステロールの吸収を抑制して、動脈硬化の予防にもなります。
    こうした健康効果に加えて、水溶性食物繊維は胃の中で膨らむので満腹感を感じやすく、
    食べ過ぎを抑えてダイエットにも役立ちます。水溶性食物繊維を特に多く含む食材には、以下のものがあります。

    アーティチョーク・にんにく・ゆりね・ごぼう・芽キャベツ・オクラ・モロヘイヤ・なめこ・ゆず皮・レモン・アボカド、わかめなど。

    なお、多くの食物は水溶性と不溶性の両方の成分を含んでいます。
    水溶性の野菜だからといってまったく不溶性食物繊維がないわけではなく、
    ご覧の通り水溶性・不溶性ともに多く含むものもあります。
    腸のお悩みが落ち着いてきたら、水溶性・不溶性をバランス良く食べて、
    腸の健やかさを保つことが腸活のカギともいえそうです。
    わかめとお豆腐の味噌汁などは、大変おすすめです。
  • #033 2019.6.27
  • 植物のチカラで安眠
  • “サンセベリア” という名前は知らなくても、
    虎のしっぽのようなシュッとしたカタチをしたこの観葉植物を見たことのある方は多いでしょう。
    実はとても優れた浄化の力を持つ植物なのです…

    光の射さない夜間に二酸化炭素を吸収して酸素を放出するという、めずらしい性質を持っているサンセベリア。
    空気中の有害物質を吸着し、マイナスイオンを発して空気を浄化してくれる力が強く、
    環境に優しい「エコ・プランツ」とも呼ばれています。だから公共の場などにもよく置かれているのでしょう。

    あまり陽の射さない半日陰の場所でも育ちますが、過度な湿気はよくありません。
    置き場所はリビングなどでもよいですが、夜間に酸素を放出してくれるという性質を活かして、
    寝室に置くのをおすすめします。心地よい眠りをみちびいてくれ、
    寝ているあいだに身も心も浄めてくれるでしょう。

    アフリカ原産の植物です。
    乾燥した環境でもたくましく育ち、水やりは1ヶ月に1度ぐらいでOKと、手入れに手間がかかりません。
    ただ、葉の間にほこりが溜まりやすいので、ときどき濡らした布などで拭いてあげてください。
    オンもオフも忙しく過ごされている方にも比較的育てやすい植物かと思います。
  • #032 2019.6.20
  • 他を駆逐して自らも滅ぶ、植物の神秘のチカラ
  • 動物と違って自ら動けない植物は、成長や防御のためのさまざまな力を備えています。
    「アレロパシー」はその1つで、植物の持っている物質が、他の植物に影響を与える作用のことで、
    日本語にすると「他感作用」といいます。

    その作用は、特定の植物にとってはメリットになることもあれば、別の植物にとってはデメリットになることも、そして、多くの植物に共通のメリットをもたらすものもあります。
    最近ではこうした植物のアレロパシー作用を利用して、天然の除草剤をつくる試みも行われているそうです。

    たとえば「マリーゴールド」は、ネグサレセンチュウという、
    植物の根に害を与えるセンチュウ(虫)を防ぐ物質を分泌し、周囲の植物はその恩恵を受けることができます。
    畑の畔などにマリーゴールドのオレンジ色の花をよく見かけますね。
    お庭や畑に取り入れてみてはいかがでしょう。
    ちなみにこの場合のマリーゴールドは、
    フィトセラピーで使うカレンデュラとは別種ですのでお間違えなく。

    また「セイタカアワダチソウ」は、他の植物の生育を阻害する、強力なアレロパシー物質を分泌します。
    空き地や河川敷、野原などでセイタカアワダチソウの群生する光景はよく目にしますね。
    何しろその花言葉は「生命力」「元気」ですから!
    ただし、セイタカアワダチソウは、その強力な物質で自家中毒を起こし、自らをも滅ぼしてしまいます。
    いったい何のために備えている力なのでしょう?!
    強すぎる影響力ゆえにひとつの場所に定着できないとは……
    自滅することで環境に変化と循環をもたらし、生命全体のバランスを作り出しているのでしょうか。
    植物の世界はほんとうに奥が深いですね。
    人間社会にもそんな作用が必要なのではないかとチラッと感じたりもします。
    ちなみにセイタカアワダチソウは、見た目がブタクサとよく似ているので間違われがちですが、
    花粉症を引き起こすのはブタクサで、セイタカアワダチソウではありません。おまちがえなく!
  • #031 2019.6.13
  • 虫も湿気も植物のチカラでサヨウナラ
  • 日本列島に早くも梅雨入りの報せです。恵みの雨とはいえ、ジメジメ・しとしとな空模様はユウウツなもの。
    この時期に気がかりなのは、湿気とカビ、そして活発になる虫たちです…

    ついこの間まで加湿器をフル稼働させていたのに、いつの間にか除湿機が活躍する季節になりました。
    薄手の衣類を引っ張り出し、厚手の毛布は収納へ。
    物が多くて片付かないのは、この日本特有の気候のせいではないかと思ってしまいます。
    ハワイが羨ましくなりますね。

    雨が続くと室内は、湿気やカビが発生しやすくなります。
    気密性のすぐれたコンクリート住宅は特に、換気を心がけたいものです。
    雨続きで乾かない洗濯物の部屋干しなども、カビ、湿気、ニオイの原因になります。
    エアコンを利用しつつ、風通しの悪い部屋の隅などは吸湿剤などで対応しましょう。

    吸湿剤は市販のものもありますが、おすすめなのは「木チップ」です。
    建材加工の過程で出るいわば廃棄物の木くずは、断面が多いので水分の吸収性に優れます。
    天然のヒノキやヒバなどの木くずは、水分を含むことで香りが立ちますから、
    吸湿と同時に気になるお部屋のニオイ消しにもなり一石二鳥。
    さらに、ヒノキやヒバなどには虫の忌避作用もあるので、ノミ・ダニの駆除・予防にも役立ちます。
    天然木材のチップは繰り返し使えて経済的でもあります。
    時々チップに精油を1〜2滴垂らしても良いでしょう。
    鎮静作用のある香りが、梅雨のユウウツな気分も癒してくれるでしょう。
  • #030 2019.6.6
  • 6月コラム 「季節の調べ」
  • こんにちは。佐佐木景子です。
    月日の経つのは早いもので、もう今年も前半最後の月となりました。
    令和の時代になって1カ月が過ぎ、少しずつこの文字と言葉の響きにも慣れてきたように感じています。
    改元を機に和の文化を見直したいと思う方も多くなったのではないでしょうか。
    来年のTokyo2020オリンピックも近づき、これから益々日本を意識する機会が多くなりそうです。

    さて、6月と言えば梅雨。蒸し暑い雨の日を思い浮かべるとちょっと憂鬱ですが、新緑の木々が恵みの雨に潤っている情景を思い浮かべると嬉しい気分になります。
    気持ちのいい季節は短く、梅雨の後にはすぐに猛暑。自然は厳しくもありますが、こうやって季節の移ろいを感じながら暮らせるのは、四季のある地域に生まれた特権であり、幸せな事なのだと感じます。
    今回は、季節と深く関わっている日本の12カ月の呼び名とその意味について、改めて振り返ってみようと思います。

    1月睦月(むつき)
    新年に家族や親せきが集まって睦みあう「陸び月」から転じたとされています。
    2月如月(きさらぎ)
    寒さから衣を重ね着する「衣更着(きさらぎ)」、草木が萌え出る「萌揺月(きさゆらぎづき)」から転じたとされています。
    3月弥生(やよい)
    「木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる)」の意味から名付けられたそうです。
    4月卯月(うづき)
    卯の花が咲く月。稲穂を植える「植月(うづき)」「苗植月(なえうえづき)」の意味があるそうです。
    5月皐月(さつき)
    早苗(さなえ)を植える事で「早月」とも言います。「皐」は、神に捧げる稲の意味です。
    6月水無月(みなつき)
    水が無い月ではなく、「水の月」と解釈するのが一般的です。田植えが終わり、田に水を引いた状態から「田水の月(たみのつき)」「水張月(みずはりつき)」「水月(みなづき)」から転じたとされています。また、日差しが強くなり、田の水が干上がることから、「水の無い月」と言われたという説もあります。
    7月文月(ふみづき・ふづき)
    稲の穂が実る月「穂含月(ほふみづき)」。穂をよく見なくてはいけない月「穂見月(ほみづき)」から転じたとされています。また、文(詩)を書くという意味もあるそうです。
    8月葉月(はづき)
    稲穂が張る季節ということから「穂張り月(ほはりづき)」「発月(はりづき)」から転じたとされています。
    9月長月(ながつき)
    夜が長くなるので「夜長月(よながづき)」。稲穂の刈り入れ時期であることから「稲熟月(いなあがりづき)」「稲刈月(いなかりづき)」から転じたとも言われています。
    10月神無月(かんなづき)
    「神の月」の意味。新米で新酒を醸すことから「醸成月(かみなんづき)」、新嘗の準備をするので「神嘗月(かんなめづき)」から転じたとされています。
    全国各地の神様が出雲の国に集まる月なので、神様がいなくなるで「神無月」とされ、出雲では逆に「神有月」と呼ばれているという説も広く知られています。
    11月霜月(しもつき)
    寒さが進み、霜が降りる「霜降月(しもふりづき)」から転じたとされています。
    12月師走(しわす)
    年末で忙しく師(かつては僧侶)も走るという意味。また、一年が終わるという意味の「歳果つる(としはつる)」、仕事が終わるという意味の「仕極つ(しはつ)」、農事を全て終えたという意味の「し果つ月(しはつつき)」から転じたとも言われています。

    今回は一般的な解釈を取り上げました。調べてみると他にも諸説あり、とても興味深いものでした。
    稲作を神事として大切にしてきた昔の人々の暮らしが彷彿とさせられますね。
    月の呼び名だけではなく、古くからある二十四節気七十二候は、もっと細かく季節を分けています。現在とは少しズレがありますが、どの季節もその名前から情景が浮かぶようであり、皮膚に感覚が伝わってくるようです。
    自然がそのまま人の暮らしに活かされ、万物に神が宿ると考える私たちの暮らしは、豊なものなのだと改めて感じました。
    南北に長い日本の様々な地域の自然の美しさと、それら愛でることのできる心、植物と人との繋がりをこれからも大切にしたいと改めて感じました。
    佐佐木景子
  • #029 2019.5.30
  • 窓辺を緑で涼やかに。準備は今です!
  • 5月としては異例の暑さが続きましたね。
    突然の気温変化に体が追いつかず、しんどさを感じていませんか?
    暑さ対策では、住まい周りの準備もそろそろ始めどきです。

    夏の暑さ対策に、住まいまわりにできることといえば、グリーンカーテンですね。
    真夏の訪れとともに、ご近所の窓辺に茂る緑を見て気づいた頃には時すでに遅し…という人、いませんか?

    夏の窓辺に天然の植物のカーテンをしつらえるには、今が始めどきです。
    茂った葉は照りつける日差しを遮ってくれ、室内に直射日光が差し込むのを防ぎます。
    植物は根や空気中から吸収した水分を葉などから蒸発させる時、
    周囲の温度を下げるとともに、酸素を生み出してくれます。
    茂った葉がつくりだす陰影は、情緒豊かな夏の風景と涼感をもたらしてくれるでしょう。

    グリーンカーテンに適した、育てやすい植物には次のようなものがあります。

    ・朝顔
    種類が豊富で成長が早く、花を楽しめます。
    種類によって開花時期も様々なので、スペースがあれば多品種を育ててみてもよいかもしれません。
    ・ゴーヤ
    おなじみの沖縄伝来の植物。丈夫でツルを長く伸ばします。
    成長とともに実の収穫も楽しみに。実の独特な苦味は消化機能を助け、食欲不振な夏の食卓にぴったり。
    豊富なビタミンCも、老化防止と美肌づくりにおすすめです。

    その他、トケイソウやフウセンカズラ、パッションフルーツ、ミニきゅうり、ヘチマなども良いですね。
    ツルが上方向に伸びる植物であること、
    葉がギザギザしているものを選ぶと隙間ができるので風通しや木漏れ日ができます。

    必要な物:プランター、土、底石、支柱、ネットなど。
    植え方のコツ:ネットは垂直よりもやや斜めにして張りましょう。
    植物への日当たり、隙間ができるので風通しも確保でき、お手入れもしやすくなります。
    注意点:台風などで吹き飛ばされないよう、支柱とネットはしっかり固定させましょう。
    マンションは管理組合の規約を確認して、ご近所への配慮もお忘れなく。

    今年の夏はぜひ、緑の葉陰で暑さをしのぎましょう!
  • #028 2019.5.23
  • 肩こりを癒す、セルフケア
  • つらい肩こりは、ひどくなると頭痛まで引き起こすことも。
    皆さんは肩こりの痛み・つらさの解消にどんな手立てを行っていますか?

    パソコン作業にスマートフォン、子供を抱っこ…
    同じ姿勢を長時間続けていると、筋肉はこわばり、血流は滞り、
    体のすみずみまで酸素や栄養分が行きわたらず、疲労物質が蓄積して痛みが起きます。
    痛む場所は肩だけではなく、人によっては首だったり、背中や腕や腰にまで及ぶ場合もありますね。

    そんなとき、フィトセラピーではアロマエッセンシャルオイルを使って、
    痛む箇所を中心にマッサージをします。
    使用する精油はラベンダーやベルガモット、ジュニパーなどがおすすめです。
    さらに、熱湯にローズマリーやラベンダーの精油をいれてタオルを浸し、首の後ろを温湿布するのも効果的。
    いずれの方法でも血流が促されてじわじわ〜っと体が温まり心地よくなっていくのと同時に、
    植物のよい香りが心と体の緊張を和らげてくれます。

    肩こりというと体の背面に意識が向きがちですが、
    じつはデコルテ周辺の血流が滞っていることが原因の場合もあります。
    スマホでこれを読んでいる今、あごを引き、背中が丸く、前かがみになっていませんか?
    ちょっとスマホを置いて、デコルテまわりを優しくトリートメントしてみてください。
    とくに、左の鎖骨の下を右から左に、脇の下に向けて摩ります。強く押すと逆効果なので気をつけて。
    続いて鼻から吸って口で吐く腹式呼吸もしてみましょう。
    自然と背筋がのびて胸が開き、姿勢がしゃんとしてきませんか?
    これを1日のうち何度か気づいたときに繰り返していると、だんだん辛さが遠のいていくようです。
    自分自身をいたわる気持ちで、ぜひ試してみてください。
  • #027 2019.5.16
  • サンシャインハーブで五月病にサヨナラ!
  • 新学期・新年度、新しい環境で仕事や生活がスタートしてはやひと月。
    緊張がほどけてくるこの時期は、疲れや不安で心身に不調を来たしがちです。
    いわゆる「五月病」というものですね。

    新生活に慣れ出した頃に迎える大型連休が、リズムを狂わせるということもあるようです。
    あまりはしゃぎすぎると、連休明けの平常活動に気持ちも体も移行しづらくなるのでしょう。
    とくに、新社会人・新入生の人は切り替えがまだ上手にできないので、気をつけてください。

    五月病予防には、連休中からセントジョーンズワートのハーブティーを習慣にしてみてはいかがでしょう?
    セントジョーンズワートは、別名「サンシャインハーブ」と呼ばれ、抑うつの改善にも用いられています。
    脳内で働く神経伝達物質「セロトニン」は、感情や気分のコントロールと深く関わっていて、
    セントジョーンズワートは、セロトニンの減少を抑える働きをしてくれます。

    他にも、体の炎症を抑える働きもあり、
    古くはヨーロッパで十字軍が傷の治療にこのハーブを用いたという記録もあります。

    心と体の癒しにセントジョーンズワートの元気ティー、と覚えてくださいね。

    (セントジョーンズワートは医薬品との相互作用があります。服薬中の方は医師に相談が必要です)
  • #026 2019.5.9
  • 連休疲れは爽やかな新茶で癒しましょう!
  • 風薫る五月と言えば…新茶の季節です。お茶屋さんやスーパーマーケットでも見かけるようになってきました。
    この時期ならでは、新茶ならではの魅力と言えば、すっきり爽やかな味わいと旨みです。

    「茶」は、製造過程で熱処理をして、発酵を止めたものが「緑茶」となり、
    発酵させたものが「紅茶」や「ウーロン茶」になります。
    茶葉には様々ありますが、大まかに言うと元は皆同じ、ツバキ科の常緑低木の茶の木の葉です。

    中でも春一番の新芽はスタートフラッシュと呼ばれ、その葉は最も高品質であると言われています。
    まだ若く、日光に晒された日数が少ない摘みたての新芽を新鮮なうちに加工したもので、
    ポリフェノールの一種であるカテキンの生成が進んでいないため、渋みが少なくなります。
    そして、アミノ酸のテアニンが豊富で旨みが高いのが特徴です。
    鮮やかな緑色に青々しくすっきりとした香りは、新茶ならでは。

    <新茶のおいしい飲み方>
    茶葉はいつもよりやや多めに。
    少し冷ました湯(70〜80℃くらい)で淹れる。
    1分待って、急須を静かに揺らして、器に注ぐ。

    緑茶の機能性については皆様ご存知の通りですが、カテキン類の抗酸化作用は高く、
    抗がん作用や体脂肪低減作用などが報告されています。
    緑茶には興奮作用をもたらすカフェインが含まれているのに、
    飲むと心がホッと安らぐのは、アミノ酸のテアニンがもたらす鎮静作用によるためです。
    このように、一つの種類でもさまざまな成分を持っているのが植物の大きな特徴で、
    その人その人にとって必要な方向にはたらきかけてくれます。

    一服のお茶を飲むとき、ちょっとだけそんなことに思いを馳せてみてくださいね。
  • #025 2019.5.2
  • 紫外線には「ヒース」で防御!
  • みなさん、シミの予防や改善にはどんなことをしていますか? ホワイトニングなど化粧品を使った外側からのアプローチはもちろん大切ですが、それだけではなく、からだの内側から対処することも必要です。それと日々の生活習慣ですね。

    適度な日光を浴びることは健康のために必要ですが、過ぎたるはなんとやらで、
    紫外線は肌にダメージを与えることもまた事実。細胞の「光老化」などといいますが、
    シミやシワはそれが目に見える状態で現れたもの。
    光老化を避けるには、紫外線予防をしっかり行うことです。

    まず、日中は曇っていても、四季を通じて帽子や日傘を使いましょう。
    そして、内・外からのアプローチですが、その両方に使えるとっても頼もしいハーブをご紹介します。

    美容的には〝美白のハーブ〟といわれている「ヒース」。
    「ヘザー」や「エリカ」など、さまざまな呼び名を持ち、
    小さく可憐なピンクの花をつける、ツツジ科の植物です。
    英国の小説家、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」に登場することでも有名ですね。
    風の吹きすさぶ荒野で、辺り一面にたくましく咲くヒースの花、、、
    いつかは見てみたい光景のひとつです。
    さてこのヒース、ひとつひとつは小さく可憐ですが、とても頼もしいハーブです。
    古くから美容だけではなくリウマチや痛風、関節炎の緩和にも用いられてきました。
    主要成分に、アルブチン、チロシナーゼ、タンニンなどを含み、
    それらの相乗効果によって、紫外線に晒されてダメージを受けた肌に活力を与え、
    メラニンの沈着を防ぐ働きにより、シミ・ソバカスを防いでくれます。
    消炎作用もあるのでニキビケアにも良いですよ。

    具体的な使い方は、チンキがおすすめ。
    ヒースのハーブを40度以上のウォッカに浸して2週間、
    出来上がったチンキを基材にしてローションを作ります。
    これをコットンに浸してお肌にのせてパックします。
  • #024 2019.4.25
  • 心も体も浄めて癒す和ハーブ「ヨモギ」
  • 葉桜の季節、街路はさまざまな緑色に彩られ、植物たちの息吹がいっそう感じられます。
    植物の緑を感じる身近な食べ物に「草餅」がありますが、あの緑色は「ヨモギ」です。
    ぷんと香る草の匂いは春の訪れや懐かしさを感じさせますね。
    手作りする人も多いでしょう。

    ヨモギの葉は、鎮静作用や血液循環を促すシオネールなどからなる精油を含み、
    カルシウムや鉄などのミネラル、カロチノイド色素やビタミンC、Eが豊富。
    古くから婦人科疾患や出産の場で用いられてきた薬草でもあり、
    生理痛や生理不順、冷え性などの緩和に今でも使われています。
    何しろヨモギの学名は「Artemisia princeps」ギリシア神話の月の女神・アルテミス。
    さもありなん!ですね。

    日本では昔からおもちにしたり、お風呂にいれたり、生活に活用してきました。
    お灸もヨモギの葉でできていますね。こちらは中国伝来の健康法です。

    このように体を癒し、浄化することに加えて、ヨモギは魂を浄化し、
    邪気を鎮めるものとしてスピリチュアルなパワーも秘めているそうです。
    北海道のアイヌに伝わる神聖な植物として儀式に用いられ、アメリカ先住民が儀式で邪気払いに、
    中世ヨーロッパでも呪術にヨモギ属の植物を用いてきたというヒストリーがあります。
    お灸の先から立ち上る煙を見て匂いを嗅いでいると、神秘的な気分になるのはそのためでしょうか。
    成分や作用が研究される遥か前から、人々は感覚を通じて植物の力を知り、活用してきました。
    心も体もピュアだった昔の人は感受性も豊かで、植物の働きかけに対しても敏感だったことでしょう。
    できるだけ見習いたいものですね。
  • #023 2019.4.18
  • 柑橘系は「光感作」に気をつけて!
  • 麗らかという言葉が相応しい季節がやって来ましたね。
    ぽかぽかとした日差しの心地よさに誘われて散歩が楽しい今日この頃ですが、
    柔らかい日差しでも注意しておきたいことがあります。

    ベルガモット、グレープフルーツ、レモン。
    これらの精油にはすべて「光毒性」があります。
    毒、なんていうと驚かれるかもしれませんが、強い紫外線に反応して肌にシミを作ったり、
    炎症を起こしたりする性質のことを言います。
    そうした現象のことを「光感作(こうかんさ)」といいます。

    柑橘系の爽やかな香りは、春から夏にかけてのイメージにぴったりで、心地よいもの。
    しかし、これらの精油が入ったローションや、アロマトリートメントオイルなどを使用した時は、
    くれぐれも直射日光に当たらないように気をつけましょう。
    日中の使用は避ける、と覚えておいてくださいね。

    紫外線の強さは5月から6月にかけてピークになりますが、
    その時期にだけ紫外線対策や日焼け止めをすればよいということではありません。
    真冬だって紫外線は降り注いでいます。
    紫外線によって過剰につくられたメラニン色素は、
    体質や程度にもよりますが、肌に色素沈着を起こします。
    細胞が受けるダメージを考えると、やはり避けるべき。
    10年後、20年後の肌の美しさをつくるのは今ですよ!
    うっかり日焼けにはくれぐれもご用心ください。
  • #022 2019.4.11
  • おうち森林浴で癒されて・・・ヒバの不思議なパワー
  • 森の中に入ると気持ちが良いのはなぜでしょう? 思わず深呼吸してしまうのはどうして?
    森の中にはいったいどんな秘密が隠されているというのでしょう…

    なんて、大げさな前振りですが、あたりまえに感じることこそ、
    あらためて考えてみるとすぐに答えを言えないものです。
    樹木があるから。樹木の何が気持ちよいの?
    独特の香りで包まれるから。香りを嗅ぐとなぜ心地よいの?

    禅問答のようになってしまいますね。
    もう、つべこべいわずに感じることが大切なのよ!なんて大雑把な返しをしてしまいそうです。
    木々が密集している森林の中は、木々の発する植物成分の濃度が濃くなります。
    この、木々の発する香りの成分は、「フィトンチッド」と呼ばれているもの。
    フィトセラピーの「フィト」がつくので想像できますね。
    フィトンはロシア語で「植物(が)」
    チッドも同じくロシア語ですがこちらは「殺す」という意味の言葉。
    ちょっと怖い感じもしますが、意味は「植物が発する殺菌作用のある揮発性物質」とまあ、
    だいたいこんなところです。そしてこれが森の心地よさの秘密のようです。

    植物は自ら動いて紫外線を避けたり、虫や細菌などから身を守るために移動することができないため、
    植物成分(フィトケミカル成分)を自ら作りだし備えています。
    植物は傷つけられたりすると成分を放出し、その成分が殺菌作用を発揮します。
    植物にとっては防御アイテムのそれが、人にはリラックスを感じる作用があるのです。
    専門的には、植物の精油に含まれるテルペノイドという成分の働きで、
    ・消臭
    ・除菌、抗菌
    ・リラックス
    ・抗酸化
    具体的にはこのような作用があります。

    木々に囲まれた場所で、その恵みを身体じゅうに感じて過ごすことを「森林浴」といいますね。
    普段、都会で生活していると森林浴はとても贅沢なものです。
    だって、時間とお金をかけて出かけていかなくてはいけませんから。。。
    忙しい毎日の気分転換として、出かけて行くこと自体がレジャーであり楽しみになりますから、
    それはそれでいいのでしょう。

    ですが、ここに着目し、わざわざ出かけていかなくても、同じような効果を味わえる
    さまざまなプロダクトもあります。
    ウッド系の精油を用いたアロマテラピーはそのひとつです。

    ・サンダルウッド
    ・コパイバ
    ・シダーウッド
    ・クロモジ
    ・ベンゾイン
    などが樹木系の精油にあたり、日本産のものには
    ・青森ヒバ
    ・木曽ヒノキ
    ・北海道モミ
    などがあります。日本人にはとくに馴染みの深い香りかと。
    好きだな、と感じる精油を使って「おうち森林浴」をお楽しみください。

    私が好きなのは「青森ヒバ」。
    ヒノキ科アスナロ属の針葉樹で日本固有の樹種です。
    青森に多く生育しています。
    精油をはじめ、製材時の木っ端であるヒバチップ、生の木そのものも商品化されていますし、
    木材加工品にはウッドボールや子供のおもちゃ、まくら、スツール、まないたなども。
    身近に置いておくと良い香りに癒されますよ。
    青森ヒバの香りのメイン成分は「ヒノキチオール」というもので、
    これが大変強力な抗菌作用があるのですが、
    日本の他のヒノキにはほとんど含まれていないそうです。なんと。

    Viva、ヒバ!

    北海道モミは株式会社フブの森の登録商標です
  • #021 2019.4.4
  • 雨の日は香りにヘルプ
  • 朝から雨がしとしと…なんていう日は、おひさまの偉大さを実感します。
    ねずみ色の空を見ていると気分が晴れませんよね。

    気圧が低いと頭痛を感じる人もいると思います。
    気のせい、と一蹴されることもありますが、あながちそうとも言えません。
    気圧の変化は血圧に影響し、血行不良を招いて、筋肉の緊張から頭痛につながることも。
    低気圧のときは、例えていえば山の上にいるようなもの。
    耳を中心に頭が重~く感じたりもします。
    また、気圧の高い時と比べて地上の酸素が薄く少ない傾向にあることも、体調に影響します。
    いつもより脳に十分な酸素が行き渡らなくて、その結果頭痛がするというわけですね。

    そんな雨の日におすすめなのが、芳香浴。
    電気式のアロマディフューザーを使ったり、
    もっと簡単に熱湯を器に注いで精油を数滴たらすだけでもOK。
    使う精油は自分が好きな香り、心地よいと感じる香りがベストチョイス。
    おすすめは?ということでしたら、緊張緩和し、明るい気分に導いてくれる、
    ・ベルガモット
    ・フランキンセンス
    ・マジョラム
    ・レモン
    などを使ってみて。
    香りと一緒にゆっくりと呼吸を深めて、体の隅々に酸素が行き渡っていくイメージで。
    そのまま軽いストレッチをしたり、ヨガや瞑想をするのもいいですね。

    香りは直接脳に届く、即効性のある刺激。
    いますぐ気分を変えたい、リフレッシュしたいというとき、おすすめです。
    ハーブティーで香りといっしょに味を楽しみ、体を内側から温めるのもgood。
    頭痛はないけど、なんとなく気分が晴れない…という場合にも試してみるといいですよ。

    オフィスだから香りはちょっと…という場合は、明るい色の花を一輪、デスクに飾ってみて。
    周りの人の気分も安らぎ、コミュニケーションが円滑にもなるのでは?
  • #020 2019.3.28
  • この小ささでオレンジ1個分?!
  • カゼをひいたとき、肌ケア、病中病後などにせっせと摂りたいビタミンC。
    野菜、果物を食べることはもちろん、ハーブティーでもしっかり・たっぷり、そして美味しく摂取できるんです…

    おすすめは「ローズヒップ」。
    その名の通りバラ科の植物で、花の咲いたあと、軸の部分に結実するものです。
    だからとても小さなものですが、そのサイズに似合わず、ビタミンCはレモンの10〜20倍、
    オレンジ1個分ほどもあるんです。すごいでしょ。
    そこで、第二次世界大戦中のイギリスでは、海上が封鎖され、柑橘類の輸入がストップした際、
    国民のビタミンC欠乏を補うために、積極的にローズヒップを利用したそうです。
    現代でも世界中でハーブティーやドライフルーツとして親しまれています。
    ほんの数粒でもたっぷりの栄養補給ができて、ほんのりとやさしい甘み、
    ハーブティーにするとほのかなピンク色で見た目も癒されます。

    ペクチンを含み、食物繊維のはたらきでデトックスを促したり、糖の吸収を抑えてくれます。
    腸内環境を整えますから、肌のコンディションにも良い影響をもたらしてくれるでしょう。
    ペクチンは水溶性の食物繊維ですから、ハーブティーにすることで
    栄養をあますところなく摂取できるというもの。
    ハイビスカスやエキナセアとブレンドして、カゼ予防に毎日の習慣としてオススメです。
    飲み終わり、ポットの底にたまった実は捨てちゃもったいない!
    湯で柔らかくなり、ほのかな酸味がして美味なのです。

    ジャムにしたりケーキやパンに入れて焼いたり、ゼリーやアイスクリームなどのデザートにも。
    はたまたスープに入れたりピクルスに加えてもOKです。
    ローズヒップ生活でカゼ知らず・お肌ピカピカを目指しましょう♪
  • #019 2019.3.21
  • 虫を遠ざけ、人を癒す、「薬の木」
  • 季節の移ろいを肌で感じたら、そろそろ衣替えですね。
    衣類をしまう時、皆さんはどのようにされていますか?
    お気に入りを翌年もよい状態で着るためには防虫・防カビ・防湿対策が肝心です。

    クローゼットが通年分の服を吊るしておけるぐらい大きかったら、こんな手間もなくなるのになぁ…
    という不満はさておき、さて、衣替えです。
    四季が巡り、乾燥と湿気という真反対の気候を繰り返す日本。
    暮らしの手間も多く、ああ面倒…と思う反面、
    季節ごとの自然の姿に接することができるのは、やはりとても恵まれていると感じます。
    衣替えに使う防虫剤には様々なものが市販されていますが、
    ケミカルなニオイが苦手な人は少なくないでしょう。
    フィトセラピーではこんな時、害虫の忌避効果がある精油やハーブを使います。
    そのうちの一つに「樟脳」ホワイト・カンファーがあります。

    樟脳は、楠(クスノキ)が原料。
    独特のツンとする香りは虫が嫌いますが、人にとっては脳を活性化させ、リフレッシュにはたらきます。
    さらに、抗菌・抗炎症作用や、鎮静・鎮痛作用があり、
    精油は頭痛、腰痛、神経痛などの痛みの緩和に利用されます。
    但し、精油はなかなかパワフルなので、量には注意しましょう。

    クスノキは本州中南部から四国、九州、沖縄などに見られる常緑樹。
    防虫効果は昔から知られ、家具や仏像などにも使われてきました。
    「薬の木」と呼ばれてきたことが語源ともいわれています。
    樹齢は長くとても大きく育ち、国内の巨樹ランキング上位はほとんどがクスノキです。
    1位の鹿児島のクスノキは推定樹齢1500年、幹の太さは24mにも。
    どっしりとした幹から伸びる枝は豊かに葉を茂らせ、樹下に佇むと守り包まれている気持ちに。
    植物の癒しを感じます。
  • #018 2019.3.14
  • 春のゆらぎは野菜の苦味で乗り切りましょう
  • 季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時期です。
    そんな時、たよりになるのが植物のパワー。
    春野菜にはこの時期に役立ってくれる特別なチカラが備わっています。

    ふきのとう、タラの芽、菜の花、こごみ、アンティーブなど、春先は「苦味」の強い野菜が多くなります。
    苦味のもとはアルカノイドやポリフェノールなどですが、アルカノイドなどは本来、毒性を帯びた成分。
    というのもこれは、虫などの敵から身を守るために植物が持っている自己防衛手段なのです。
    これを人が食すと、解毒作用や代謝を促す作用が働き、
    体内に溜まった老廃物や毒素、不要なものを排出することができます。
    春はこれらの野菜を食べて、体の中からリフレッシュしましょう。

    人の舌には、塩味・甘味・酸味・うま味などの味覚を感じるセンサーがありますが、
    このうち最もセンサーの種類が多いのが苦味です。
    なぜでしょう?
    苦味成分は毒性を持つことから、危険を回避するために自然と備わった能力だといわれています。
    また、苦味は子供ほど感じやすく、経験を通じて進化する味覚。
    抵抗力の弱い子供ほど身を守らなくてはいけませんから、敏感にできているのですね。
    ブラックコーヒーやビターチョコなど苦味の強いものを「大人の味」というのも頷けます。

    でも、苦い野菜はどうも苦手、子供も食べてくれないし…という方へ。
    苦味野菜は油と相性のよいものが多いです。天ぷらや素揚げなどにするとおいしく食べられ、
    ペペロンチーノの具材にプラスするのもよいですね。
    山菜類は茹でて水にさらすなどの下ごしらえをすると苦味が抜けます。
    アンティーブ(チコリ)などはあえて苦味を味わって。
    生を刻んでサラダやあえものにするのがオススメです。
  • #017 2019.3.7
  • “香の十徳”より。香りのパワーは今も昔も…
  • アロマテラピーは、1930年代にフランスのガットフォセ博士が自らの体験を通じて研究し、
    伝えたものですが、香りに親しんだのはヨーロッパの人々だけにあらず。
    遥か昔からアラビア諸国やアジアでもその習慣が根付いていました。もちろん日本でも…

    「香道」は大陸からもたらされた文化ですが、日本で独自の発展をして今に至ります。
    「香十徳」は、こうのじっとく、と読み、北宋の詩人、黄庭堅(こうていけん)によって記された漢詩で、
    香道に関する10の徳を記したものです。こちらを読んでみると、どれも頷かされることばかりです。
    日本では、室町時代に「一休さん」の説話でも知られる一休宗純禅師によって広められたそうです。
    香りを楽しむ文化は遥か昔から人々のあいだにあって、親しまれていたのですね。
    一休さんも香りを楽しんだのでしょうか?
    アロマテラピーであてはまりそうな精油をラインナップしてみました。
    室町時代にはどんな香りがあったのでしょう?当時の人々はこれらの精油の香りをどう感じるでしょうね。

    感格鬼神(感は鬼神にいたる)…感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる:レモン、グレープフルーツ、サイプレス
    清淨心身(心身を清浄にす)…心身を清く浄化する:サンダルウッド、フランキンセンス、タイムリナロール
    能除汚穢(よく汚穢(おわい)を除く)…穢(けが)れをとりのぞく:ペパーミント、ティートゥリー
    能覺睡眠(よく睡眠を覚ます)…眠気を覚ます:ローズマリー、サイプレス
    静中成友(静中に友と成る)…孤独感を拭う:ローズオットー、ジャスミン、ネロリ
    塵裏偸閑(塵裏にひまをぬすむ)…忙しいときも和ませる:メリッサ、ヒノキ、マンダリン
    多而不厭(多くしていとわず)…多くあっても邪魔にならない:バーベナ
    寡而為足(少なくて足れりと為す)…少なくても十分香りを放つ:ジャスミン
    久蔵不朽(久しくたくわえて朽ちず)…長い間保存しても朽ちない:ミルラ、ヒバ
    常用無障(常に用いてさわり無し)…常用しても無害:ラベンダー
  • #016 2019.2.28
  • 花粉症に。ハーブと精油でじっくり対策&今すぐ対策
  • 暖かくなってきたらてきめん、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが止まらない。スギ花粉の季節ですね。
    花粉症対策では、長期的な予防と、いま起きている症状をなんとかするための対処方法があり、両方にハーブが有用です。

    花粉症は、体内に入ってきた花粉を体が異物!ととらえて抗体を作ります。
    ふたたび入ってきた花粉とその抗体が結びつくとヒスタミンなどの化学物質が分泌されて、
    異物である花粉を、体の外へ排出しようとはたらきます。
    そのため体は、くしゃみで外へ吹き飛ばし、鼻水や涙で洗い流そうとしているのです。
    去年まで症状が出ていなかったからといって今年も大丈夫!というわけではなく、
    花粉症は誰もがいつ発症しても不思議ではありません。
    ですから、少しでもその症状を和らげるために、予防をしておくと懸命です。
    予防ですから、できるだけ体に優しい方法がいい、ということでお勧めしたいのはハーブです。
    花粉症予防では、ネトル、もしくはエルダーフラワーのハーブティーを飲みます。
    ネトルは、アレルギーによる諸症状を緩和する作用があり、ビタミン、イネラルが豊富に含まれているので
    普段から栄養補給や体質改善のために習慣的に飲んでおくと何かと助けてくれるでしょう。
    エルダーフラワーは、古くから薬として使用されてきた歴史があり、
    豊富なフラボノイドには抗アレルギー作用があり、発汗作用、炎症緩和にもはたらくため風邪対策にも。

    花粉症の諸症状のうち目のかゆみがつらい時には、ローズの冷湿布で目をいたわって。
    濃く抽出したローズのハーブティーを冷ましてコットンを浸し、目の上へのせます。
    ローズの殺菌・抗アレルギー作用に加えて、香りがつらい気分をリラックスさせてくれるでしょう。
    鼻の不快感でお悩みの時は、ペパーミントの蒸気浴でリフレッシュを。
    熱湯を入れたマグカップに1〜2滴、洗面ボウルなら2〜3滴の精油をたらして香りと一緒に湯気を吸い込みます。
    ペパーミントの清涼感が粘膜を癒してくれます。
    が、刺激がちょっと強いので目を閉じて、一気に吸い込まないように注意しましょう。
    ぜひお試しください!
  • #015 2019.2.21
  • 女の子が生まれたら…植えてみませんか?
  • “アフロディーテの神木” “祝福の木”と呼ばれる、マートル。
    梅に似た、白く可憐な花を咲かせ、和名を「銀梅花」といいます。

    美の女神ヴィーナスが海から誕生したとき、マートルの木で裸体を隠したことから、
    美や愛の象徴とされるようになったと言われています。
    有名な画家、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」にも、マートルの木が描かれています。
    枝葉はどことなく優しげで、丸い蕾は初夏になると、まるではじけるように白く可憐な花を咲かせます。
    愛や純潔を意味する花木であることから、ヨーロッパでは花嫁のブーケによく使用されます。
    英国王室にも代々大切にされているマートルの木があるそうで、その木のものかはわかりませんが、
    王室へ嫁いだ歴代の花嫁たちのブーケにはマートルの花枝が使われています。
    ごく最近のロイヤルウエディングでも見受けられました。

    ハーブとしてのマートルは抗菌力に優れ、せきや喉の痛みを鎮める作用を持ちます。
    そんなときは、マートルの精油で芳香浴をしてみてください。甘い香りに心も癒されるでしょう。
    ハーブティーでは、レモンマートルがあります。こちらも風邪のひき始めにおすすめです。

    育てやすいので庭木に好まれるマートル。
    縁起の良い“祝福の木”ですから、家族に幸福を呼び込んでくれるよう、家の入り口近くがおすすめです。
    将来しあわせに嫁いでいく日のために、女の子が誕生したら植えてみてはいかがですか?
  • #014 2019.2.14
  • いくつになってもキラキラ髪を目指そう!
  • 髪は女の命…とはよく言われることですが、それは女性も男性も同じですよね。
    最近は薄毛で悩む女性が増えています。日頃のケアで大事な髪を守るよう努めましょう。

    働き方改革、女性活躍社会、などと言われている昨今、フルタイムでバリバリ働く
    キャリア女性の姿は素敵です。でもその実、心身に不調を抱える女性は少なくありません。
    表面的にはたいそう麗しくても、水中では必死に足をバタつかせている白鳥なのです。
    中には自覚症状がなく、ある日突然今までと同じ生活が出来なくなってしまう方もいるようです。
    耳を澄ませて心と体の声を聞く。そして心地よいと感じることを生活に取り入れましょう。
    ストレスは自律神経の不調をもたらし、血行不良から毛髪に影響してしまうことがあります。
    女性ホルモンの減少も、髪の成長を妨げる原因のひとつ。
    閉経期にある方、多忙や不規則な生活をされている方は注意が必要です。

    心と体をリラックスモードに切り替えるには、ハーブやアロマが役立ちます。
    ベルガモットやシダーウッドの精油で芳香浴をしたり、
    ハーブの入浴剤や精油を垂らしてゆっくりお風呂に浸かる、もしくは手浴・足浴でもいいですね。
    お風呂上がりには、好きな香りの精油を植物油にまぜてボディマッサージ、
    温かいカモミールティーを一杯飲んで休みましょう。
    日中のティータイムには、女性ホルモンの調整にはたらく、
    ハイビスカスとローズヒップのブレンドティーがおすすめです。

    毛髪が気になる方は、地肌マッサージで頭皮の血行を促すケアもプラスして。
    ゆっくりと指先で地肌をプッシュしたり、頭皮をつかんで動かすようにマッサージ。
    マッサージには、血行促進作用のあるローズマリーの精油で作ったローションがおすすめです。
    こめかみの左右を頭頂部に引き上げるようにマッサージをすると頭もスッキリ、
    さらに目元パッチリ、目尻の小ジワがちょっとばかり改善されてきたりします。
    顔の皮膚と頭皮はつながっていることを実感しますよ〜。
  • #013 2019.2.7
  • 医食両用・美味しくて頼もしい「ジンジャー」
  • 生姜、ジンジャーは、世界中で使用されている植物です。原産地のアジア南部では古代から食用・薬用に重宝され、初めて東洋から西洋に渡ったスパイスといわれています。

    日本には約2600年前、すでに中国から伝来していた、生姜。
    中国、といっても当時は「呉(ご)」という名の王朝で、
    その味に「ハジカミ(サンショウ)」のような辛味があることから「クレノハジカミ」の名で
    「古事記」などの文献に記録されています。(クレ、は「呉(ご)」の訓読みですね)

    独特の辛味は魚などの臭みをとり、美味しさを引き立ててくれることから、
    さまざまな料理の味付けや添え物に活用します。
    ちなみにお寿司のお供「ガリ」はお魚の臭み消しとしてだけでなく、味覚を刺激して食欲を促し、
    生魚は体を冷やすので、一緒に食べることで体を温めることにも役立っているんだそうです。
    生姜には胃腸の働きを活発にしたり、血行促進効果のほかにも、
    発汗、鎮痛、解熱、鎮咳作用などもあり、
    風邪をひいたときなどに、お湯やお酒で割って飲んだり、
    すりおろして湿布にするなど、日本でも昔から暮らしに馴染み深いものだったようです。
    江戸時代に長崎で過ごしたオランダ人医師・シーボルトは、帰国時に生姜を持ち帰り
    日本の民間療法としてオランダに紹介しています。

    生姜の血行促進・発汗作用は「冷え」の対策になります。
    使い方は、生姜を使ったフィトセラピーのチンキがおすすめ。
    自宅用に手軽に手作りできるので、ナツメやクコなどと一緒に漬け込んでおきます。
    寒い夜、眠りにつく前の一杯はカラダの芯からポカポカに。
    お酒に弱い方はお湯で薄めて、量にもご注意くださいね。
  • #012 2019.1.31
  • 鬼の敵は女性の味方?! 〜ダイズ〜
  • 2月3日は節分です。 “鬼は外!福は内!”と、豆まきをするのは、目に見えない邪を祓うためや、季節の変わり目に体調を崩さないよう、穀物の神様の力を借りて、邪気払いをしたのが始まりだとか。〜諸説あり〜

    さて、節分の福豆といえば、大豆。(といっても落花生が主流の地域もあるそうですが…)
    炒り豆を食べると子供の頃、「年の数だけ!」と数えて食べた、節分の記憶がよみがえり、なんともいえない懐かしさがこみ上げてきます。
    日頃は炒豆で食すことはあまりなく、大豆は加工食品を食べることがほとんどでしょう。
    とうふ、豆乳、きなこ、湯葉。そして大豆発酵食品である味噌、しょうゆ、納豆、テンペなどはとくに積極的に摂りたい食品です。

    栄養価の高さは言わずもがなで、タンパク質を豊富に含み、“畑のお肉”ともいわれるほどです。また、大豆に豊富に含まれているイソフラボンのダイゼイン、ゲニステインには女性ホルモンを調整するはたらきがあり、更年期の自律神経失調や、骨粗しょう症の予防にも有効です。さらに、大豆に含まれる成分としては、細胞膜の主成分であるレシチンも注目の的で、乳化作用が肝疾患や心疾患の予防になります。レシチンは神経伝達物質となるコリンを含むため、認知症などの脳神経疾患の予防効果にも期待が集まっています。

    欧米人にはベジタリアンやビーガンの人が多く、ツーリストの間では大豆加工食品がとりわけ人気のようです。日本に旅して初めて大豆発酵食品であるお味噌汁や醤油味を体験し、ファンになる人も少なくないようです。さすがに納豆だけはちょっとハードルが高いようですが…。いずれにせよ、大豆や大豆加工食品は、日本が誇る食文化のひとつといえます。
  • #011 2019.1.24
  • 心とカラダのオンとオフ。ちゃんと切り替えられていますか?
  • 食欲不振や長引く疲労、不眠など。これらの不調は、自律神経の乱れが引き金になって起きている場合があります。そんなとき、調子を整えていくのに役立つ方法といえば…

    「自律神経」は、内臓の働きや血管、体温、水分調節といった、生きる上で必要不可欠な体の活動を支配している神経です。これらの働きは、自分で動かそう!休めよう!とコントロールすることはできません。いわば自動システムとして備わっているものなのです。 そんな自律神経は「交感神経」と「副交感神経」で成り立っていて、交感神経は活動時に活発になり、副交感神経は休んでいる時に活発になります。

    交感神経が活発になるとスイッチオン、活動モードですから、心拍数は増え、呼吸は早くなり、胃腸の働きは鈍ります。副交感神経が活発になるとスイッチオフ、リラックスモードですから、心拍数は減り、呼吸はゆっくり、そして胃腸がよく働くようになります。マッサージを受けて心地よくなると、おなかがグルグルと鳴ってきませんか?それは副交感神経が活発になっている証拠です。
    さて、この2つがうまくバランスがとれていれば問題ないのですが、現代人はオンモードに偏りがち。寝る直前までスマホを使い、太陽が昇ってもなかなか起きられず、体を引きずるようにして仕事へ。帰宅してもストレスで気持ちが高ぶっていてなかなか寝付けず、翌朝も疲れがとれた感じがしない。 これでは交感神経が優位になりっぱなしで、副交感神経への切り替えがうまくいかず、心も体もへとへとになってしまいます。これが、自律神経が乱れているという状態です。

    自律神経は「免疫系」「ホルモン系」と関わりあって健康を保っていますから、自律神経が乱れるとさまざまな不調が起こってきます。胃腸の不調、血行不良で体は冷え、肌が荒れ、気分は落ち込み、食欲不振や生理不順…栄養不足やホルモンバランスが乱れ、体のあちこちが悲鳴をあげだします。

    そんなとき、体に優しくはたらいて調子を整えてくれるのが、植物のいいところなんです。
    植物は、植物自身の成長や生命維持に必要な多様な成分を持っています。それらの成分は人の体にも様々に作用し、健康維持や管理に役立てることができます。「ハーブ」は、そんな多様な成分を含んでいます。ハーブを飲んだり食べたりすることで、様々な成分が相乗的に働いて、その人にあった、ちょうどいいバランスに心と体を調整してくれるのです。中でも鎮静作用の突出したハーブ、炎症作用の際立つハーブ、疲労回復にはたらくハーブなど、さまざまなものがあります。神秘的で実はスゴい、植物のパワー。奥深きハーブティーの世界。知れば知るほど飲み込まれることまちがいなしです!
  • #010 2019.1.17
  • 食べて「冷え」に負けない体になる!
  • さまざまな不調を引き起こす原因にもなる「冷え」。予防と改善にはフィトセラピーで、植物の力を借りながら温活を。さらに日々のお食事に意識を向けて「食べて温活」にもトライしてみてください。

    私たちの体は食べたもので出来ている、といっても過言ではありません。
    どんな食事をしているか、日々の積み重ねが、その人の健康や見た目に現れます。
    四季のある日本において、旬の食べ物はその時季の健康維持に必要な栄養を吸収でき、
    何より美味しさがピークに達しますから、積極的に摂りたいものです。
    さらに、血行促進にはたらく食べ物には次のようなものがあります。

    ・良質なタンパク質
    筋力の低下や筋肉量の減少は、血行不良を招くだけでなく、むくみにも。
    筋肉のもとになるタンパク質を食べましょう。鳥のささみ肉、脂肪分の少ない赤身肉、
    白身魚もよいでしょう。

    ・根菜類
    夏が旬の野菜、キュウリ、トマト、ナスなどは体を冷やし、秋から冬が美味しさの
    ピークを迎える根菜類、芋、ニンジン、かぼちゃ、しょうがなどは体を温めます。
    ざっくりですが「地上から上は冷やし、下は温める」と覚えておきましょう。
    また、温・冷の見極めは色でも。白・青・緑など寒色系には冷やすものが多く、
    赤・オレンジ色などの暖色系は温めるものが多いです。
    さらに、産地も見極めポイントになり、寒い地域で冬に旬を迎える野菜は多くが温め、
    暖かい地域で旬を迎えるものは冷やす傾向にあります。
    例外としてダイコンは根菜ですが冷やす野菜。但し、煮込んで熱を通すと温めにはたらき、青々とした大根の葉っぱも体を温めます。栄養豊富なので捨てずに調理して美味しくいただきましょう。ごま油で炒めてジャコ、ゴマを加えるとごはんが進む惣菜になりますよ。

    ・香味野菜
    香りが立ち、味を引き立てる野菜のことで、にんにく、にら、生姜、シソ、大葉、玉ねぎ、白ネギなどが含まれます。食材の臭み消しなどにもよく使われるものですね。
    メインにはしづらい食材ですが、さまざまなレシピに欠かせない存在でもあります。

    ・スパイス類
    コショウ、山椒、とうがらし、クローブ、ターメリック、サフラン、シナモンなど。
    こちらも、素材の味を引き立て、料理に独特の風味や色合いを生み出すのに用いられるものです。
    ハーブとして認知されているものが多く、有用さは皆様もご存じの通りです。
    体を温めるものが多くあるので、料理や飲み物で取り入れてみましょう。
    黒胡椒や唐辛子はさまざまな料理に頻用されますが、意外なところでは甘い飲み物にもおすすめ。
    ココアに黒胡椒を散らすと甘さが引き立ち、ホットミルクに加えると牛乳独特の匂いが薄まり、
    ホットチョコレートに唐辛子も風味が増します。
    好き嫌いが分かれるとおもいますが、ものは試しにぜひ。

    ハーブティーでは「マテ」、「ルイボス」がおすすめです。
    マテは「飲むサラダ」といわれるほど栄養価が高く、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分、食物繊維など日々の食事で不足しがちな栄養素を豊富に含んでいます。ただし微量のカフェインを含むので日中にどうぞ。
    ルイボスも、カルシウムやミネラルが豊富で、高い抗酸化力を発揮します。
    毛細血管を丈夫にし、ホルモンバランスの調整に働くので、冷えの改善、エイジングケアなど、大変頼もしい存在です。ノンカフェインなので、妊娠中や、妊活中、産後にもよいといわれています。

    食は生きる基本です。食事の内容を見直し、体のことを見据えた食材選び、バランスの良い食事は 冷えの改善だけでなく、体全体のコンディションを整えます。
  • #009 2019.1.10
  • スギやヒノキをせめないで・・・
  • 新しい年が明けたばかりですが、自然は春に向かってすでに稼動中。春は楽しいことも多い中、花粉症の方にとってはユウウツな季節の到来といえます。

    今や国民病ともいえるほど広く蔓延している「花粉症」は、おもにスギやヒノキ、さらに身近な道端に生えるイネ科植物や、ブタクサなどキク科植物の花粉が原因となって起きる、アレルギー疾患です。ひと昔前までは「花粉症」などという言葉も知識もありませんでした。今これほどまでに発症者が増えている理由の一つは、1950年代からの林業政策の結果です。

    戦後の復興期に、経済的効率をもとめて成長の早いスギやヒノキが日本中の山に植えられました。ところが成長した木々がようやく売り物になる頃、海外から安い建材が輸入され始め、国産木材は商売にならなくなり、山から木を切り出す人はいなくなってしまいました。
    その結果、日本中に放置されたスギやヒノキの森が増え、手入れされずに大量の木々が弱っていきました。植物は弱ると、本能的に生殖活動を活発化します。今、弱ったスギやヒノキは、子孫を残そうと盛んに花を咲かせ、花粉をいっぱい放出しているのです。

    私たちが目にする山の緑は、一見して自然の姿に見えますが、それは本来の自然の姿ではないものが多いのです。人工的につくられた森や山で、生命の生き残りをかけて必死な植物たち。
    豊かになろうとして、自らの手で苦痛を生み出した人間たち。
    現代人の多くを悩ませている花粉症は、植物たちからのメッセージといえるでしょう。

    この状況を私たちはあまんじて受け、やり過ごさなければなりません。花粉の飛散量が増えるこれから4月までのあいだは、花粉を寄せ付けない身なりや、室内を掃除するなどの対策をしましょう。
    たとえ今は発症していない人でも、体内にはアレルゲンが蓄積された状態。それはコップの水があふれるように、いつか体内のバランスが失われる時がきたら発症します。だから、「わたしは花粉症じゃない」と思っている人も予防は大切です。

    発症してしまったら、植物療法ではネトルやエキナセアのハーブティーを飲みます。これらのハーブは毛細血管を強化して、免疫力を高め、アレルゲンを体外へ排除します。
    鼻炎などの症状を和らげるには、ラベンダーやティートゥリー、ユーカリで芳香浴や蒸気吸入をします。マスクの隅に、直接肌に触れないように注意して、これらの精油を1滴しみこませておいてもよいでしょう。
  • #008 2018.12.27
  • 困ったときのユーカリ!3種3様、使い分けて
  • 朝晩冷え込むようになるとノドがイガイガ、鼻がグスグス。かかったかな? と思ったら、こじらせないたよう早めの対応が肝心、そんなときに頼もしいのがユーカリです。。。

    ユーカリは、アロマテラピー初心者の方が最初に揃える精油としておすすめしたいものの一つです。
    理由は多用途に使えること!今回はその種類と使い方についてご紹介しましょう。

    ユーカリという樹木は多品種で、精油として一般に入手しやすいものには
    3〜5種類ほどあります。それぞれ香りに個性があり、成分とそのはたらきによって使い分けます。


    ●ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)
    メントール系に似たすっきりシャープな香りで、
    ユーカリ全般の主成分と知られる「1.8-シネオール」の含有量が高いのが特徴です。
    この成分はティートゥリー、月桃、クロモジ、ローズマリー精油などにも含まれ、
    高い抗菌性を発揮します。
    首から上の粘膜系(ノド、鼻)の炎症などを鎮めたいときに、少量を芳香浴などで使用します。
    コップ1杯の熱湯に1〜2滴垂らし、鼻からゆっくりと蒸気を吸い込みます。
    刺激が強いので吸い込みすぎないように注意を。
    もっと手軽に使うには、ティッシュペーパーやコットンに1〜2滴垂らしたものをそばに置いておくか、
    アロマペンダントなどに入れて身につけます。もしも間接的にでも精油に手指が触れたら、
    くれぐれも目や鼻、口などに入れないように気をつけてください。かなりシビれる刺激です。。。
    乳幼児には危険なので使わない、妊産婦の方や特定の疾患のある方も同様です。
    (詳しくはかかりつけのお医者さんにお尋ねください)

    ●ユーカリ・ラディアータ(Eucalyptus radiata)
    こちらはグロブルスよりも甘めでおだやかな香りです。
    グロブルスのような強さはないですが、抗菌・抗炎症、抗ウイルス作用があるので、
    やはりノドや鼻の炎症緩和に用います。花粉症の症状緩和や早期のインフルエンザなどにも。
    ガーゼに1滴垂らして、ガーゼタイプのマスクの間に挟んで使うとよいでしょう。
    また、精製水に無水エタノール少量とユーカリ精油数滴を混ぜたアロマスプレーをつくり、
    室内にシュッとひと吹きして、風邪予防に使いましょう。爽やかな香りに癒されます。

    ●ユーカリ・シトリオドラ(Eucalyptus citriodora)
    シトラス調の香りが特徴で、別名「レモンユーカリ」などともいいます。
    これは「シトロネラール」という成分によるもので、
    メリッサ(レモンバーム)や、マンダリン、グレープフルーツ精油などにも含まれています。
    他のユーカリと同様、抗菌・抗炎症・抗ウイルス作用がありますが、
    昆虫忌避作用も持つので、虫除けに使えます。
    精製水に無水エタノール少量とユーカリ精油数滴を混ぜたアロマスプレーを、
    虫の出入りしそうな場所へシュッシュッ、
    ダニの気になるマットレスやクッションなどの布製品にもシュッとしておきます。
    ただし、量や布製品の性質などにより変色する場合があるので注意してくださいね。


    3種のユーカリ精油は、用途やお好み、そのときの体調によって使い分けます。
    異なる香りをお楽しみください。
  • #007 2018.12.20
  • 無かったコトに…はならない!暴飲暴食を防ぐには
  • 今年も残りあとわずか。忘年会やクリスマス、年末年始は何かとイレギュラーな食べたり飲んだりが続くもの。わかっちゃいるけどついつい止められないのが美味しいものの魅力です…

    空腹時は食べたものの吸収が活発に働くといいます。
    とくに空腹時は糖質のものを食べたくなる傾向があるのですが、これが脂肪蓄積に。
    そこで「食事のときは、まず野菜から」とはよくいわれていますが、
    これは消化吸収に時間のかかる食物繊維を先に食べることで、血糖値の急な上昇を抑えるというお話。
    「サラダを先に食べたから、お肉は思いっきり食べても大丈夫!」
    というわけではありませんからご注意を。ただし、血糖値が高めの方にとっては
    健康管理上、効果的なことですし、生野菜などはよく噛んで食べる必要があるため、
    満腹中枢の刺激になり、糖の吸収を抑えて、食物繊維が排出を促すので、
    お通じをよくして肌荒れの防止には効果的です。

    これから会食、というときにはお出かけ前に1杯のカモミールミルクティーを。
    ジャーマンカモミールには胃の粘膜を保護する働きがあり、
    胃にやさしくおなかも落ち着きます。

    それでもやっぱり食べすぎちゃった…という時は、食後に暖かいミントティーを。
    ペパーミントは胆汁の分泌を促して消化を助け、メントールの香りが胃のもたれに爽快感をもたらしてくれます。フェンネルも同様に消化促進の頼もしい味方です。
    おなかがいっぱいで辛いとき、これらのハーブが「心地いい〜」と感じたなら、
    それは今のあなた(体)がそれらを欲しているサインです。
    胃腸を働かせすぎてストをおこされたりしないよう、
    胃腸が疲れ気味なら次の日はゆっくりと休ませてあげてください。
  • #006 2018.12.13
  • 皮ごと食べたい!国産レモンは今が旬
  • 季節を問わず、お店ではいつでも見かけるレモンですが、日本国内で生産されているレモンの旬は12月です。輸入物と比べるとお値段が高いのが痛いところですが、ぜひ手にとって風味を感じてみてください。

    独特の酸っぱさや、さわやかな香りからは、夏が旬のイメージがありますが、国産の露地栽培レモンはだいたい10月末から収穫期を迎え12月がピークになります。九州南部など一部では通年で栽培するところもありますが、国内生産量トップは広島県。瀬戸内の温暖な気候で育ったレモンは瑞々しく、無農薬(減農薬)・ノーワックスで育てている農家さんも多く、今ではインターネットを通じて直接購入することもできます。

    レモンのすぐれた栄養価はいわずもがなですが、豊富なビタミンC、クエン酸は美容や疲労回復に頼もしい力を発揮してくれます。さらに、皮にはヘスペリジンなどのポリフェノールを多く含んでいます。ヘスペリジンは、毛細血管を強くして血流改善、免疫力調整といったはたらきをします。

    是非とも皮ごと・丸ごと食べたいところなのですが、気になるのが農薬やワックスです。
    外国産レモンも、もちろん人体に悪影響のないよう残留農薬の基準が定められており、基準に沿ったものが売られてはいますが、皮ごと食べる目的でレモンを購入するときは、防ばい剤などの農薬不使用のものを選ぶのが安心です。その点で国産レモンには安心できるものがありますのでおすすめです。

    旬をむかえるこの時期のレモンは味も栄養価もピークに。ぜひご自分の目と嗅覚を使って、美味しいレモンを味わってみましょう!
  • #005 2018.12.6
  • クリスマスのあれはリウマチにも
  • 免疫の異常によって関節が腫れたり、痛んだりする「リウマチ」。消炎作用や浄血作用のあるハーブで体質を改善し、痛みの緩和をたすけてあげましょう。

    リウマチは関節や筋肉に炎症が起こり、進行すると軟骨や骨が壊れ、関節が変形してしまう病気です。明確な原因は解明されていませんが、遺伝的要素や免疫システムの乱れ、最近では喫煙などの生活習慣も発症率を高めていると考えられています。免疫や代謝の異常、細菌の感染といった症状から、ハーブを使った予防法が今、見直されています。

    そのひとつが「モミ」。クリスマスツリーにする樹ですね。ヨーロッパでは古くから、薬用としても活用されてきました。冬芽には抗菌・殺菌、鎮痛、樹皮には防腐や収れん、葉には去痰や鎮静、樹脂には利尿、血管収縮など、実にたくさんの効能があるのです。

    そして、モミの精油は赤みの緩和、利尿、血液循環の向上などにはたらくため、リウマチにはとても効果的だといわれています。芳香浴でパワーをもらったり、マッサージオイルとし皮膚吸収することで、リウマチの予防や緩和はもちろん、森林浴を味わえる香りは気持ちをリラックスさせ、つらい痛みで沈む心を明るく穏やかにもっていってくれます。モミの精油は国産品も買うことができます。山の環境整備のために伐採された樹木を利用してつくられた精油を使うことで間接的に日本の森の健全化に貢献できます。

    【モミの精油で芳香浴】
    1.洗面器に4分の1くらいの熱湯を入れ、精油を1~2滴落とす。
    2.目を閉じて洗面器の上に顔を近づける。頭からタオルをかぶると効果的。
    3.鼻からゆっくり蒸気を吸い込む。1~3分ほど、気持ちがよいと感じる長さで。

    これだけでいいの?! と思ってしまうほどカンタンですが、芳香浴はいいですよ~^^
    これでスパッ!と痛みが止まるわけではないですが、香りの心地よさを感じてみてください。
    きっとプラスの面が見えてきます。
  • #004 2018.11.29
  • “聖なるハーブ” でクリスマスから年越しへ
  • 街はすでにクリスマス♪年の瀬は何かと慌ただしいものですが、そんなときも身の回りに植物があるとホッとします。家族やお客様をお迎えする玄関周りに、この時期ならではの飾り付けをしてみませんか?

    クリスマスの頃になると、家々の玄関ドアに飾られるリース。中でもドライハーブのリースには、昔は魔除けの役割があったそうです。ヒイラギやスギ、ヒノキなど先の尖った葉を持つ植物は、邪悪なものをよせつけないとして、まあるい環状の形は、健康で平和な生活が永遠に続くようにとの願いがこめられています。
    外界との接触面である玄関に植物のリースを飾ることは、スピリチュアルな面からも意味のあることです。「聖なるハーブ」といわれている植物を用いてリースを作れば、よい香りとともに身も心も癒されます。

    ○ベイリーフ…魔よけ、勝利、幸運
    ○ジュニパー…聖域
    ○サイプレス…永遠の命
    ○チャイブ…魔よけ
    ○アンジェリカ…霊感
    ○ヤロウ…幸運、健康
    ○ミント…繁栄、金運
    ○セージ…健康、長寿
    ○ローズマリー…魔よけ

    海外の民話やことわざには様々な植物が登場して、人々の心の拠りどころとなったり、暮らしを彩ったりしています。中には現代になって研究が進み、植物成分のもつ作用が明らかにされたことで、昔からの言い伝えを裏付けるものもあります。
    でもいちばん大切なのは、自分の感覚。自分がいい匂いだな、心地いいなと感じた植物を使ってみましょう。ローズマリー、ミント、ユーカリなどは抗菌作用、酸化防止作用があり香りは虫除けにも。すっきりした香りが心地よく、気持ちのいいものです。

    手作りのリースは玄関ドアはもちろん、テーブルデコレーションに使ったり、クリスマスツリーのオーナメントにもなります。使う材料を工夫して、和の趣きでお正月飾りとしてもいいですね。マツ、竹、ツバキ、センリョウ、ダイダイなど。他にもいろいろ、ご自分のセンスとセンサーを活かして、自分だけの我が家だけの飾りつけを楽しみましょう。
  • #003 2018.11.22
  • フィトセラピーで「冷え」に負けない体になる!
  • 朝、窓ガラスが曇りだせばもう、寒さ対策が必要。冷え性の人にはとくにユーウツな季節の到来ですね。さまざまな不調を引き起こす原因にもなる「冷え」は、日頃の予防と暮らしの工夫でやり過ごしましょう。今回は、おすすめの冷え対策を

    冷えは万病の元ともいい、血行不良が引き起こすのは、肩こり、腰痛、頭痛、不眠などの症状から、肌のくすみ・肌荒れ、体重増加などの美容面への影響、さらに、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気の原因にもなりかねません。血の巡りへの注意は、あらゆる人にとって重要課題です。では、どうして血行不良になってしまうのか?というとその原因には…

    ・気温や室温による影響
    ・体を冷やすものを多く飲食する
    ・偏った食生活
    ・精神的、肉体的ばプレッシャー、ストレスによる筋肉、血管の緊張
    ・パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けている
    ・体を締め付ける衣類
    ・運動不足

    などが考えられます。どうでしょう?
    どれをとっても私たちにとって避けがたい行動ではないでしょうか。最近では、男性や子どもの冷え性、自覚のない〝かくれ冷え性〟なども見られ、さまざまな、なかなか改善しない不調の大元の原因になっていることも。他人ごとではない「冷え」、住まいや部屋の防寒対策はもちろんのことですが、体の内面に目を向けた冷え対策には、植物の力をかりてみて。

    その1 寝る前に1杯のハーブティー
    暖かい飲み物で体の中から温まれば、入眠も促されます。ほとんどのハーブティーがカフェインレスですが、マテ茶やジャスミンティーは微量なカフェインを含みます。おすすめはカモミール、エルダーフラワーなどで、心を穏やかにもっていく作用があるのでお休み前にぴったり。カモミールはミルクティーにしても美味しいです。


    その2 ナイトキャップに「チンキ」を1杯
    アルコールOKなら、蒸留酒にハーブを漬け込んだ「チンキ」がおすすめ。ハーブティーはおもにハーブの水溶性成分が浸出しているのに対して、チンキには水溶性と脂溶性の両方の成分が溶け出しているので、植物成分をより余すところなく摂取できます。加えて適度なアルコールも、体を中から温めます。チンキについて詳しく知りたい方は「薬膳ハーブ酒ソムリエJr講座」へどうぞ

    その3 第二の心臓「足」を鍛えて、癒す!
    血流の中心は心臓、では心臓からいちばん遠く離れたところは?
    それは足、脚、ですね。とくに足のつま先は、血流が滞りやすい部位です。そして下肢から心臓へと血液を送り戻すために働いているのが、ふくらはぎの筋肉です。ほっそりした足は女性の憧れですが、ふくらはぎの筋肉量が少なかったり、運動不足でふくらはぎの筋肉の機能が低下していると、心臓へ血液を戻すはたらきが鈍り、血行不良になってしまいます。冷えの改善や予防には下肢、とくにふくらはぎの筋肉を鍛えるエクササイズを日課にしましょう。

    鍛えたあとは、いたわってあげることも忘れずに。アロマオイルを使って足のマッサージをすると、リラックスと血行促進に効果的です。
    寝る前のエクササイズやマッサージは軽く、やさしくがポイント。頑張りすぎて血圧が上がってしまうと、入眠を妨げ、逆効果ですよ。

    そして忘れてならないのは、食生活ですね。
    長くなりましたので、この続きは次回に。。。
  • #002 2018.11.15
  • スープのススメ
  • 植物(野菜)の恵みを食事で余すところなく取り入れようと思ったら、 丸ごと煮込んで食べられる「スープ」がいちばんです。 残農薬などの心配のないものであれば皮ごと調理してもよし。

    秋から冬にかけて美味しくなる根菜類はとくに、 煮込むことでより美味しくなるものがたくさんあります。 相性のよいスパイスやハーブも取り入れて、香り高く仕上げましょう。 温かいスープでからだを内側から温めれば 血行を促し、代謝をあげて、余分な水分や溜まった疲労物質、添加物などの毒素を排出、 冷えやむくみを防いで、さまざまな不調の改善につながります。

    『野菜のビタミンって熱に弱いから加熱調理すると栄養が失われるんじゃないの?』
    という声も聞こえてきそうですね。 たしかに、そういう理由で野菜は生食が推奨されていたこともあります。 しかし、野菜に含まれるビタミンは、ポリフェノールや含硫化合物など、 さまざまな抗酸化成分と共存しているため、 家庭での加熱調理の熱では完全には破壊されません。 それに野菜の細胞壁は加熱することでやわらかくなり、細胞内の成分が溶け出しやすくなります。 だから野菜の栄養をたっぷり摂るには、スープがおすすめ。 おこめを加えてリゾットにしてもいいですね♪

    食べて健康になることを考えたとき、最も大切にしたいのが「美味しい」と感じること。 どんなに栄養価が高く、健康によいとされているものでも、 美味しくないのをガマンして食べて、心が満足していなければ無意味です。

    寒い日に、キッチンでスープをコトコト煮込めば、素材やハーブのいい匂いに包まれて、 鍋はグツグツいう音をたて、中には鮮やかさを増す具材たち。 五感を通じて身も心も温まってきますよ。
  • #001 2018.11.08
  • 物忘れ対策に 〜イチョウ〜 ハーブティーの美味しい淹れ方
  • 「忘れっぽい」のは年のせい…ばかりではないようで、年齢が若くても「最近記憶力に自信がない」という人もいるのでは? 脳に関する事象には謎も多いですが、最近ではハーブによる予防・改善も注目されています。

    銀杏並木は日本に多く見られ、秋になれば黄色く色づいて見事な景観を楽しませてくれます。そのイチョウの葉っぱに含まれている成分「フラボノイド」と「ギンコライド」。フラボノイドには毛細血管を拡張する働きがあり、血行促進に効果を発揮します。ギンコライドには抗酸化作用があり、脳細胞を活性酸素から守ります。それらの成分が複合的に働くことによって脳への酸素・血流量を増やし、記憶力や集中力の向上につながるとされています。

    ヨーロッパではイチョウの葉から抽出された成分が医薬品として、認知症の治療にも使用されています。国内でもサプリメントが入手でき、ハーブティーも売られています。何事も予防が大事。ハーブティーを飲む習慣が未来の自分を守る手立てになるかもしれません。

    【ハーブティーの美味しい淹れ方】
    1.ティーポットとカップに熱湯を入れて温めておく。温まったらお湯を捨てる。
    2.ティーポットにティースプーンで1杯分のハーブを入れて熱湯を注いで蓋をし、約3分おいて成分を抽出させる。
    3.ティーポットを揺らしてお茶の濃度を均等にしてから、カップに最後の一滴まで注ぐ。1日3回、間を空けて飲むようにする。

    *少々苦みがあるので、ペパーミントなどをブレンドすると飲みやすくなります。
    *すべてのハーブに言えることですが、医薬品との飲み合わせには注意が必要です。とくに抗血小板薬・抗血液凝固薬などを処方されている方はイチョウ葉エキス、ハーブの摂取を控えた方がよいとの報告があります。ご注意下さい。

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